レクサス・RC F、GS FそしてLX570で白銀の世界を駆ける
非日常的なステージ、プログラムで人気を博す<LEXUS AMAZING EXPERIENCE The 7th DRIVING LESSON-snow program->が北海道・新千歳で開催された。毎回、参加者を魅了するLEXUSならではのドライビングレッスンだ。プリンシパルの木下隆之氏がプロデュースし、今回は新千歳モーターランドを舞台にクルマを操る楽しさ、LEXUSに乗る悦びを存分に堪能した。
- 今回のインストラクター陣とRC F、GS Fそして2台のLX570
今回、木下氏がセレクトしたインストラクターは、SUPER GTではチーム監督として、また86/BRZ RACEやスーパ耐久ではドライバーとして挑む脇阪寿一氏、SUPER GT GT300に参戦する井口卓人氏、番場琢氏、ダカールラリーから三橋淳氏、寺田昌弘。ステージは3つ用意され、RC FやGS Fを雪上でドリフトしながらFRならではの醍醐味を体感する<SNOW SLIDE>、LX570で大きなバンクやモーグル、大きな凹凸のある狭い林道を先進制御を活かして走破する<SNOW TREK>そしてドライビングの基礎をカートで体得する<SNOW KART>。参加者だれもが未体験ドライビングの先にある、クルマを思い通りに操る興奮、そして満足感が得られるストーリーが用意された。
イントロダクションは、上質なディナー
新千歳空港へ降り立った参加者は、支笏湖の畔にあるホテルへ。ゆったりとしたひとときを楽しみ、そしてディナーへ。木下氏とラジオパーソナリティの藤本えみりさん、そしてインストラクターが挨拶。参加者のためだけに用意されたメニューに舌鼓を打ちながらも、明日を期待し鼓動も高まる。
- 総合MCはプロデューサーの木下プリンシパルと藤本えみりさん
- 翌日どのような体験ができるのか、緊張と期待が膨らむ
- 夕食も撮影する。いい思い出はここから始まる
大人の遊び心を刺激するステージ
ホテルから思い思いのLEXUS車に乗って、新千歳モーターランドへ向かう。ふだんは北海道屈指のモトクロスやダートトライアルのコースだが、白銀の世界となると様相は一変。クルマで走れるエリアは限られるが、このプログラムではコース全面を使い、専用コースを作り上げていた。ブリーフィングではインストラクターから具体的なコンテンツの説明があり、参加者はみなここで初めて知る。クルマだけでなくココロも動かすのがこのプログラムのおもしろいところだ。
- 各プログラムのインストラクターが注意事項だけでなく、うまく走るコツをレクチャーする
意のままに滑らす<SNOW SLIDE>
RC F、GS Fに用意されたのは、フラットで広々としたエリアとWRCのような限られた幅のステージ。大排気量エンジンのパワーを後輪に伝え、意図的にテールスライドさせてからステアリングとアクセルでコントロールしドリフトを堪能する。最初はテールスライドしはじめるとアクセルを戻してしまったり、ステアリングでクルマを曲げようとして曲がらなかったりと非日常のステージに驚くばかり。インストラクターの番場氏、井口氏のドライビングを同乗しながら体感し、そして一人ずつナビシートに番場氏、井口氏が乗って何度もレクチャーしてもらうとテールがスライドしても怖くなくなり、少しずつドリフトできるようになってくる。番場氏は「おもてなし。僕はお客様の表情でこれを感じます。参加者皆様の顔が子供のように純粋に楽しまれていたのがとても印象的でした。恐怖心を取り除き、車を振り回して純粋に楽しむ。日頃したことがないことをする時は、少なからず皆緊張するし構えます。だからこそ、自分自身少しずつ慣れていき、怖さがなくなり、楽しんでいる自分に気がついたとき、快感や爽快感が押し寄せます。これがLEXUSクオリティー」ふだん街乗りしかしない方が、雪上で高速ドリフトを笑顔で楽しんでいる。高鳴る鼓動は、自分がアクセルを踏んでV8サウンドを奏でることでさらに昂る。井口氏は「最初はスピンしていた参加者も走行回数が多くプログラムされていたので、ほとんどのお客様がドライビングスキルも上がり、SNOW SLIDEを楽しまれていたと思います。それと同時にRCFやGSFのパフォーマンスの高さを体感して頂けたかと思います。僕自身も、お客様を助手席に乗せてデモンストレーションをしたり、リハーサルで何回もRCFに乗りましたが、リヤがスライドした時でもコントロールをしやすく、動きを感じ取りやすいクルマだなと感じました」
参加者はみなドリフトした距離以上に心も動いた。
- インスペクション時の番場氏の走り。RC Fを乗りこなし、きれいにコーナーを駆け抜ける
- インスペクション時の井口氏。丁寧にドリフトし、安定した走りはさすが
- プログラムは夕方まで続く。ナイトラリーのような美しさ
- インスペクション時の木下プリンシパルの走り。大排気量FR車で豪快に高速ドリフトする。
非日常を体感していただくという今回のひとつのテーマをしっかりチェックする
- タイヤを空転させながらもクルマをしっかりコントロールする。まるでモータークルーザーで洋上を航行しているかのようだ
- 走る、スライドする、コントロールする。何回も走るうちにみなめきめき上達していく
基本を体得する<SNOW KART>
舵角も少なくリヤデフもないカートをミューの低い雪上で走らせる。若干の高低差のある特設コースで風を感じながら走る。ブレーキは踏み過ぎればロックして滑り、アクセルは早めに踏まなければコーナーの立ち上がりで遅れをとる。そしてなによりラインどりが重要。どう走っていいかわからないコース戦略を脇阪氏がレクチャーする。するとすぐスピンしたり、オーバースピードでコーナーに飛び込んで曲がれなかった参加者もみるみるうちにコースを安定的にラップを重ね、タイム短縮をしていく。最後は全員タイムアタックをし、自身のベストを更新して喜んでいた。
- インスペクション時には、インストラクターだけでカートで競ってみる。サーキットを走るレーシングドライバーの木下プリンシパルは、リヤにしっかりトラクションをかけ、前進するパワーを逃がさないステディーな走り。一方、ダカールラリーを走っている三橋氏は、できるだけエンジンの回転数を落とさないようにアクセルをキープしながらスライドを気にせず走る。戦っているステージが違うと走りかたも大きく変わる
- タイム短縮した参加者をハイタッチで迎える脇阪氏
ランチのデザートは自分の笑顔
ひとしきりドライビングしておなかがすいたらランチ。その土地で採れた素材を活かして料理するきまぐれやの吉田友則シェフが腕を振るった。知床鶏のコラーゲンスープや甘みを増した雪の下野菜と十勝豚のロースハムなど、今ここでしか食べられないランチを食べながら興奮したココロもカラダもほっと一息。すると参加者はみな自分のドライビングが上達している実感が湧いてきて笑顔に。インストラクターと午前中のプログラムの振り返りをしながら、自分の笑顔がココロに甘いなによりのデザートになったようだ。
- GT300で今年はライバルでもある番場氏と井口氏。走りのレクチャーだけでなく、今シーズンのGT300の話題も
- 私はLX570の機能解説からダカールラリーをはじめ海外ラリーでのその国の文化、クルマ事情などをお話しさせていただいた
雪上の王者になる<SNOW TREK>
ドバイやアメリカ西海岸の高級ホテルなどでよく見かけ、その比類なき快適性が魅力のLX570だが、悪路走破性の高さも圧倒的だ。4WDに乗ったことがない参加者も、いきなり20°のバンクや30°に横に傾くルートがあったり、どうやって走ったらいいかまったくわからない。プリンシパルの木下氏自らインストラクターとして参加者のドライブするナビシートに乗り、先進制御を活用しながら走破する方法を教えた。細い林道で大きな凹凸があり、かつ小回りをしないと雪壁にぶつかってしまうタイトコーナーでは、舵角センサーでドライバーが曲がりたい角度を判断しながらイン側のリヤのブレーキ油圧を制御し、回頭性を高めるターンアシストを体験してみな驚いた。また悪路でドライビングに集中するため、車速を一定に保ち、ドライバーはステアリング操作のみに集中できるクロールコントロールも使った。またフラットなコースでは、車速を上げてもアクティブトラクションコントロールでクルマが振られることなく安全に走れることも乗り心地のよさとともに体験した。そして先が見えずアクセルを戻したら登れないヒルクライムなど初体験ばかりのコースに驚いていたが、登り切ったときの達成感は、なにものにも代えられない。
- ドライバー側に約30°傾きながら走る。モニターに出る傾斜計を指しながら最大安定傾斜角が44°と解説するが、参加者はステアリングを握る手に思わず力が入る
- 狭い林道を左へタイトターン。大柄なボディサイズだが、左リアタイヤが舵角に合わせてロックし、タイトターンが可能だ。これには参加者みな大絶賛
- スノーボードクロスのコースのような大きな20°バンクでは、最初は下段を走るが、どこまで上段を走れるかトライ。多くの参加者が最後には一番上の5のラインまで届いた
- まさに水を得た魚のようにスノーステージを軽快に走るLX570
ダカールラリーの市販車部門で5回優勝している三橋氏の走り
フィナーレは日常へ帰る3分間の旅
日が暮れるまでドライビングした参加者は、レッスンを思い返すだけで非日常のステージで思いっきり走り、上達した悦びで満たされた。木下氏と脇阪氏の軽快なクロストークで楽しみながらエンディングを迎えようとしていたが、参加者には伝えていなかった最後のコンテンツがあった。ゲストハウスから外を見ると、3台のLX570がパッシングしながら、参加者を招いている。<NIGHT SAFARI>は、暗闇のなかを番場氏、井口氏、寺田がドライブするLX570に乗り走るフィナーレコンテンツ。乗車すると「これから離陸します」とドライバーが告げ、暗闇のなか大きなバンクやヒルダウン&アップなどエアレースのように車体を前後左右に傾けながらまるで飛行機に乗っているような感覚で疾走する。そして「みなさん、そろそろ日常の世界へ着陸します」とアナウンスが入ると、雪上に滑走路のように整列したランプが見えてくる。この一日がAMAZING、非日常な世界であり、ここから日常へ帰るということだ。幾重にも並んだランプに徐々にスピードを落とし走っていくさまは、飛行機で着陸する感覚とシンクロする。車内では吐息が聞こえ、あらためてプログラムひとつひとつを振り返った。
- プルーとピンクに光るランプを頼りに日常というゴールへ向かう。滑走路へ着陸するような演出にみな感嘆の声をあげる
- 参加者は会場からそれぞれLEXUS車に乗って再びホテルへ向かう。インストラクター、スタッフみんなでお見送りをする
フリードライビングでさらにLEXUSを堪能
翌朝は思い思いのLEXUS車に乗って、北海道をフリードライブしながら新千歳空港へ。ホテルのバレットパーキングのように出発ゲート近くでスタッフが待ち受け、参加者は荷物を降ろし、そのまま搭乗ゲートへスムーズに向かう。上質で大人心をくすぐる<LEXUS AMAZING EXPERIENCE The 7th DRIVING LESSON-snow program->は、非日常的な体感、ここでしか味わうことができないクルマと至福のときを共有できる最高のプログラムであった。
- 今回参加された方々とインストラクター、MC勢ぞろい。ここでしか体験できないLEXUSならではのプログラム。毎回応募者が多く、抽選になるが、次回はぜひ応募してみてはいかがでしょう。大人の遊び心を刺激し、ラグジュアリーな非日常感を堪能しながらドライビングの楽しさをプロドライバーにマンツーマンでレクチャーしてもらえる貴重なひとときを大人のあなたに
(写真:茅原田哲郎・山本佳吾)
(テキスト:寺田昌弘)
[ガズー編集部]
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