ランエボ、ランクル、バイクが駆ける!飛ぶ! 地域活性に向けたイベントが京都で開催
モータースポーツを活用して地域を活気づけようと京都府城陽市の常陽商工会議所青年部が主催し、今回で2回目を迎える<JOYO SUPER JUMP EXTREME 2017>が開催された。城陽市内には、砂利採取場が多くあり、この広場を逆転の発想でオフロードモータースポーツが観られる場所に活用したアイデアが秀逸だ。発起人は城陽市出身の福永修選手。全日本ラリー選手権に参戦するラリードライバーで、福永選手の思いに賛同した同じく全日本ラリー選手権で活躍する奴田原文雄選手も駆けつけた。そしてモトクロスバイクで高々と宙を舞うフリースタイルモトクロス(FMX)界からプロライダーの釘村孝太選手をはじめ、何人ものFMXライダーや、トライアルの世界から国際A級スーパークラスライダーの小川友幸選手も参加した。また多くのオフロードモータースポーツファンに喜んでもらおうと、京都トヨタはランドクルーザーやランドクルーザープラド、FJクルーザーをまず社員がドライブし、クルマの特徴やオフロードの走り方を同乗した参加者にレクチャーし、その後参加者自らステアリングを握り、同じコースをドライブできるイベントを実施。多くの観客がその悪路走破性の高さに驚いた。
砂塵を巻き上げラリーマシンが走る
FIAプロダクションカー世界ラリー選手権のモンテカルロラリーで日本人初となる優勝をおさめ、現在も全日本ラリー選手権で年間タイトルを競っている奴田原選手が、ADVAN-PIAA LANCERでダートを走り始めると、その華麗なドリフトに観客は大喜びだ。特設コースは約600mと短めに設定され、目の前を何度も駆け抜けてくれるから観ているほうも、最初は驚き、そしてどうやってドライビングしているのか興味深く見入っていた。そして地元出身の福永選手は、豪快なジャンプをしてみせてくれた。乗用車がジャンプすることなど観たことがない観客も多く、ラリーの魅力に惹きこまれたようだ。
- 福永修選手が今シーズン乗るマシンで豪快にジャンプを披露
- 奴田原選手のトレードマークであるADVANカラーのランサー・エボリューションX
- 城陽市の奥田市長も同乗し、その走りを体験。思わず笑顔に
- 奴田原選手(左)福永選手(右)今シーズンの全日本ラリー選手権を盛り上げる
バイクは宙を舞い、ブロックを登る
速いだけがバイクではないとばかりに宙を舞うのは日本のFMXライダーの第一人者である釘村選手。昨年はアーティストのEXILEのツアーのオープニングアクトでアグレッシブなジャンプを決め、今回は自身のチーム"THUG WAY"を率いてFMXで観客を魅了した。最初は1台ずつのパフォーマンスで、徐々にトリッキーさが増し、最後は何台も連続してジャンプするトレインを披露した。
- 2台のモトクロッサーが連続して宙を舞う。異次元のパフォーマンスを連発
- バイクとともに空中で1回転したり、バイクから離れたりと・・・すごいの一言
そしてトライアルの小川選手は、普段から全国でイベントに参加したり、自らライディングスクールを主催するなど、トライアルのおもしろさを伝える活動もしている。それだけにライディングはもちろんトークも実に軽快で惹きつけられる。トライアル特設会場は、観客が輪になって囲んで大盛り上がりだった。
- 大きなコンクリートブロックをいとも簡単に登る。観客は拍手喝采。
- すごい走りをしながら、MCと軽快なクロストークをする小川選手。エンターテインメントとして確立されているおもしろさ
ランクルに乗って自分で悪路をドライブできる
京都トヨタは、社員が助手席に乗り、参加者が自らオフロードを運転できる貴重なイベントを進行した。オフロードを今まで走ったことがない参加者は、恐る恐る30度に片側に傾くバンクや凹凸の激しいモーグルを走るが、ランドクルーザーやプラドがいとも簡単に走るので驚いていた。参加者のなかにはランドクルーザーオーナーもいて、自分の愛車がこんな悪路も走れるんだと実感して、今度は愛車でやってみたいと自信をのぞかせていた。そして私は、ランドクルーザープラドをドライブし、参加者に助手席に乗っていただき、テールスライドさせたりジャンプしたりと、参加者にダカールラリー気分を体感していただいた。
- 京都トヨタの社員だけで運営するオフロード試乗会場
- 高い倍率となった試乗券
- ダカールラリー市販車部門で5回優勝している三橋淳選手が監修したコースを走る
- 「あんなところを走れるんですか?」参加者も思わず指をさしてしまうルートも、京都トヨタ社員が助手席から丁寧に走り方を説明していく
- ラリーマシンやバイクがジャンプしていたので、私も思わずジャンプ。助手席の参加者も「ジェットコースターよりも楽しい!」と大喜びしてくれた
- 京都トヨタエリアで受付、安全確認、インストラクターをした社員のみなさん
ほかにも子供たちにも楽しんでもらえるコンテンツもあった。
- やはり子供にははたらくクルマは人気で重機に乗れるエリアもあった
- 観るだけでなくバイク教室も開催
一日中オフロードモータースポーツの走りを観て体験して楽しんだ参加者のみなさんのおかげで大盛り上がりだった<JOYO SUPER JUMP EXTREME 2017>。コンテンツはCOOLで、観客の心はHOT。地元の若者たちが町の活性化のために準備から本番の進行までボランティアでひたむきに働いたその思いが、多くのかたに届いた最高のイベントだった。
- 最後に観客、ドライバーと一緒に記念撮影
(写真:城陽市商工会議所青年部、長田美佐子)
(テキスト:寺田昌弘)
[ガズー編集部]
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