トヨタの新入社員、今年もクルマで楽しむ「TMF8」
トヨタ自動車に2012年に入社した技術系社員5人が、平日はクルマが仕事、ならば休日はクルマで遊ぼうと同期を誘ってみたら70人も集まり、サーキットを借り切って走行会をやったのが「TMF(楽しいモーターフェスティバル)」の始まり。もともとこの5人のほとんどが大学時代に学生フォーミュラをやっており、大のクルマ好き。だから就職先にトヨタを選んだ。そしてもっと身近な社員を巻き込んでいこうと、寮に暮らす社員やSNSを活用し、休日クルマで一緒に遊ぶ仲間を増やしていった。さらにかつて自分たちがそうであったように、新入社員にもっとクルマを楽しむ機会を作ろうと、毎年声をかけていき、8回目を迎える今回は、募集から1週間も経たないうちに300名を超える申し込みがあった。会場の都合上、先着順で225名に限定して、愛知県のさなげアドベンチャーフィールドで開催した。
C-HR開発責任者の古場さんが今年のゲスト
新入社員のためになればと、先輩社員も休日返上で参加する。TMFを立ち上げた社員を中心に、今回はオフロードということでランドクルーザーを担当する車両技術開発部やランドクルーザーに乗っている先輩社員が、同乗走行をするために愛車のランドクルーザーに乗ってやってくる。そしてラリーやドリフト、86/BRZレースに参戦している先輩社員もモータースポーツの楽しさを伝えにやってくる。さらにGAZOO Racingを知ってもらおうと、GR開発部、GR統括部の先輩社員もやってくる。今回は、撮影もすべて先輩社員によるものだ。
- 225名の新入社員がさなげアドベンチャーフィールドに集まった
- 初々しさとともに、今日はクルマでどんな体験ができるのか、楽しみと緊張の面持ち
- まだクルマに乗っていないのにテンションが上がって笑顔になる新入社員も
- 左上/GR開発部でYARISを担当する齋藤さんは、YARISでWRCに挑むTOYOTA GAZOO Racingを紹介 右上/今回はオフロードがステージなので、トヨタのオフロード車の味つけをする匠、車両技術開発部の上野さんも応援に駆けつけた 左下/GR統括部の南川さんは、TOYOTA GAZOO Racingの活動を紹介 右下/愛車のランドクルーザーで同乗試乗を担当するだけでなく、今回のゲストに合わせC-HRのミニチュアカーを自費で購入して持ち込み、新入社員へのプレゼントに
そして毎回開発責任者をゲストに招き、担当車両がどうやってできあがっていったかなどをわかりやすく解説してくれるコーナーがある。過去にFJクルーザーの西村さん、MIRAIの田中さん、レクサスNXの加藤さん、ランドクルーザー、レクサスLXの小鑓さんなど、クルマ同様、とても個性的な開発責任者がやってきたが、今回はC-HRの古場さんがメインゲストで登場した。小鑓さんはオフロードのときは、メインゲストでない会も参加され、ランドクルーザーについてひとりひとり丁寧に話すほど熱い開発責任者だが、古場さんも以前レクサスHSを担当されていたときにも参加され、ともに後輩思いのすばらしい開発責任者だ。 開会式が終わり、古場さんが見当たらないなと思っていたら、いきなりC-HRに乗って登場し、新入社員から大きな歓声が上がる。TNGAのプラットフォームにハイブリッドをラインナップするトヨタの基幹技術を持ちながら、個性的なスタイリングで注目を集めるC-HRだから、その開発責任者とあって新入社員の眼も輝く。かっこよさと走りにこだわりぬいて誕生したC-HRだが、グローバルモデルで統一されるキーンルック&アンダープライオリティのデザインでありながらも、ほかのトヨタ車と違って見えるのはなぜか?とか、なぜニュルブルクリンクでテスト走行するだけでなく、ニュル24時間耐久レースにまで参戦したのかなど、社内ならではの深いところまで話して、新入社員も驚いていた。
- C-HRに乗って新入社員の前に登場した古場さん
- 「今日は勉強ではないから気楽に聞いてね」とやさしく声掛けする古場さん
- いい天気に葉桜で花びらが舞うなかまさしく青空教室のよう
- 古場さんの話を聞きながらクルマを作るおもしろさ、難しさを知り、どんどん話に引き込まれていく新入社員たち
- トークショーが終わり、あらためてC-HRを観ながら理解を深める
- ラリー、ドリフト、サーキットレースと週末モータースポーツに真剣に打ち込んでいる先輩たちがその楽しさを紹介
- 駐車場でレースに出ているナンバー付き車両を持ち込んで紹介
- ダカールラリーに参戦するランドクルーザー、レクサスLX570そして以前日本でも期間限定発売されたランドクルーザー70
- 動体保存されているのも数少ない貴重なFJ40。女性社員にこの丸目スタイルが大人気
- ラリーマシンがどのように補強されているのか、興味津々の男性社員
- オフロードの匠、上野さんにランドクルーザーのことを質問する新入社員
- ラリーマシンは乗れないので、かわりにラジオコントロールカーで楽しめるコーナーもある
ランチはBBQ。でもその前に
さなげアドベンチャーフィールドで開催時は恒例となったランチBBQ。225名の新入社員はテーブルごとにチーム分けされ、高級牛肉争奪戦に挑む。ゲームは腕立て伏せが何回できるかで競われ、なんと80回以上できなければ高級牛肉が獲得できないほどハイレベルな戦いに。そして現在全日本ラリー選手権や86/BRZレース、ドリフトなどに参戦している先輩社員からモータースポーツのおもしろさを紹介してもらう。もともとラリーやドリフトなど個別に活動していたが、トヨタ自動車 自動車部 Supported by TOYOTA GAZOO Racingとして社員のクルマ好き、モータースポーツ好きが集まれるようになってきた。これはこれからの社員にとって、よりクルマ、モータースポーツを楽しむ環境ができてうれしいかぎりだ。
- 毎年恒例となった高級牛肉争奪戦のチーム対抗腕立て伏せ。50回を超えたあたりから歓声が大きくなり、80回を超えた社員が勝者に
- 技術系、事務系などいろんな部署へ進む新入社員が集まる貴重な機会をBBQしながら楽しむ
- 野菜は先輩たちが朝4時から切ってくれたもの。心のこもった下準備に感謝
(写真:エンジン設計部/濱口竜・ボデー先行開発部/森基泰)
(テキスト:寺田昌弘)
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