GRスープラやMTの86GRをレンタルして、スポーツカーでドライブに出掛けよう!
興味があるクルマをディーラーに行って試乗しても、もう少し長く乗ってみたいという気持ちになったことはありませんか?ましてスポーツカーであればなおさら乗り込んでエモーショナルな部分までしっかり体感したいもの。
そこで、トヨタモビリティ東京のGR Garage東京深川店に伺いました。この店舗では、GR スープラや86GRなど、6時間、丸1日レンタルできるサービスをしています。GRのスポーツカーを自由に乗れるだけでも驚きですが、条件によってはその価格が一般的なレンタカーよりかなり安い設定なのです。
お得なレンタカーの内容は?
トヨタの販売店は都道府県でサービスが分かれているため、今回のサービスが使えるのは、トヨタモビリティ東京をご利用いただいているお客様が条件です。
借り方はまず、GR Garage東京4店で最寄りの店や、お目当てのクルマがある店に電話または訪問して予約します。当日、申込書を記入し、免許証コピーを取ってもらうだけでレンタカーを借りるのと同じです。発着点は同じ店が条件で、燃料は満タンにして返すのが原則ですが、走行距離計算での請求にも対応してくれます。
- GR Garage東京4店舗共通 2020年6月30日現在 消費税10%込
料金ですが、通常料金と特別料金があります。トヨタモビリティ東京で定期点検と選べるメンテナンスメニューがパックになっている「メンテナンスパック」に入っている方が特別価格になります。TS CUBIC CARDで支払えばさらに1,000円引きとなります。借りられる車種と価格は上の表をご覧ください。
ちなみに私はランドクルーザープラドを購入し、メンテナンスパックも入っているので特別料金で借りられます。GR スープラであれば1日借りても11,000円!トヨタレンタカーでプリウスを借りるより安いのには驚きです(公式サイト調べ)。免責保証制度は1,500円で加入できます。
今回は、GR スープラ、86GRそしてコペン GR SPORTを借りました。
カスタマイズされたライトニングイエローのGR スープラ
- ソリッドな風景の中で圧倒的な存在感のGR スープラ
ここで借りられるGR スープラはSZ-R。1,998cc直列4気筒エンジンで最高出力258ps、最大トルク400N・m。車両重量が1,450kgで個人的にはGR スープラでとても気に入っているグレードです。
重量バランスが前後50:50で特にコーナリング時のフロントのグリップ感がステアリングを通じてわかりやすく、クルマのセンターを中心に小気味よく旋回できるのが楽しいです。SZの上級グレードなので加速感も十分で、グラマラスなボディスタイリングと相まって官能的な走りが楽しめます。
街中を走っているとライトニングイエローが映え、信号待ちで横断歩道を渡る人によく見られました。停まっていても、威風堂々とした存在感があるのがGR スープラ。
- レンタカー登録の試乗車なので「わ」ナンバー
- その気にさせる、まさしくコックピットと呼ぶにふさわしい
- GRパーツでカスタマイズされている
1日借りたら、首都高から直線的な第3京浜、横浜新道を通り潮風薫る西湘バイパスへ。そしてターンパイクを登ってさらに伊豆スカイラインを走り、城ケ崎海岸か伊東あたりで新鮮な魚料理のランチをする。帰りはターンパイクまで来た道を戻り、今度は小田原厚木道路、東名高速で戻ってくれば、きっとGR スープラを堪能できると思います。
MTの86GRで3ペダルとシフトフィールを楽しむ
- 特に止まる、曲がる、性能が格段にアップした86GR
ニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を果たした86GRMNの遺伝子を受け継ぎ、ニュルで鍛え得られたデータを元にGRの匠の手によって、スポーツカーとして高みに誘っている86GR。
効果的なダウンフォースを生み出すフロントスポイラー&フロントバンパーサイドフィン、空力性の向上を考慮したサイドステップ、リヤスポイラー。そしてセンター出しのマフラーが86GRであることを主張しています。
ベース車にフロントステアリングラックブレース、リヤサスペンションメンバーブレースを追加して剛性を高め、サスペンションをSACHSアブソーバーに約10mmダウンのスプリングを組み合わせ、ステアリングのダイレクト感が増し、コーナリング時の操縦安定性が上がっています。
イメージ通りのコーナリングができるのが気持ちいいです。またサーキットレベルのフロント6ポット、リヤ4ポットのモノブロック対向キャリパーがよく止まるだけでなく、とてもコントロールしやすいのが一番印象的です。
- ベース車に対し10mmローダウンして迫力が増す
- レッド塗装にGRロゴ入りの6ポットキャリパーとドリルドディスク
- 6速マニュアルを楽しむ。3つのペダルが輝く
86は漫画「MFゴースト」の主人公が乗っているので、走る舞台も伊豆方面を考えてしまいますが、やはりここはベース車の生産地でありAE86が登場する「頭文字(イニシャル)D」の聖地を走ってみたいです。
首都高から外環、関越道、上信越道と高速を走り、妙義山へ。そして碓氷峠を往復して横川で峠の釜めしを食べる。さらに榛名山へ行く。きっと86GRは登りより下りのほうが、その性能のよさを体感できると思います。あとは赤城山もありますが、コーナー手前がかまぼこみたいに凹凸があるので自身のSNSネタのひとつとして行くのもいいかもしれません。
オープンエアを楽しむコペン GR SPORT
- 軽自動車を感じさせない質感のコペン GR SPORT
小気味よく走るコペンをGRがチューニング。ボディアンダーにブレースがフロントとセンターに入り、さらに剛性パーツが組み合わされ、ボディ剛性を高めています。そしてC-HRやAQUAのGR SPORTとデザイン的に統一されたフロントバンパーからボディサイド、アンダーにかけ整流し、高速走行時の直進安定性や接地性を高めています。
走り始めて最初に感じたのはエキゾーストノートの野太さです。およそ軽自動車とは思えない、心揺さぶる感じです。ベース車となるコペンはFF車を感じさせない前後バランスのよさが気に入っていましたが、GR SPORTになって、よりしなやかなサスペンションのおかげでとても大人っぽい走りが楽しめます。RECAROシートと合わせ、これなら長距離走行も楽です。
- オープンエアを存分に楽しむ
- 適度なホールド性が心地よいRECAROシート。シート調整がレバータイプで楽
- 走るのが楽しくなるスポーツサウンドを奏でるデュアルエキゾーストテールパイプ
走るなら都心をドライブしたい。深川から皇居を目指し、反時計回りに走って千鳥ヶ淵へ。そこから南下して最高裁判所を青山通りへ右折し赤坂見附へ。オーバーパスに行かずに下に降りて四谷方面へ。坂を登って迎賓館を左手に観ながら走り、明治記念館を右手に観ながら直進。明治神宮外苑を抜けて原宿、代々木公園。山手通りを左折し、旧山手通りを通って代官山蔦屋書店近くのIVY PLACEでCAFÉを楽しむ。もしくはテラスのあるお店で目の前にパーキングメーターがあるところに停めれば、コペン GR SPORTを眺めながらのんびりするのもいいですね。
昼はこれくらいであとは夜になってから、東京タワーや表参道、銀座あたりを走る。そうオープンだから走りだけでなく、風を感じながら景色を楽しめる贅沢があります。
今回は各1時間だけ乗りましたが、悩みが生まれました。それはふだんSUVに乗っている私ですが、やはりこれらGRのスポーツカーに乗るとやはり欲しくなってしまうこと。おそらく丸1日乗ったらさらに悩んでしまいそうです。みなさんもレンタルサービスなどを利用して、憧れのクルマを体感してみてはいかがですか。
(写真・テキスト:寺田昌弘)
ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。
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