「ハイラックス」のオフミーティングは楽しい!2021年4月に群馬県渋川スカイランドパークで開催

ここ最近、群馬に行った知人から「群馬で国道走っていると、5分に一度は「ハイラックス」を見るよね」と言われ、数日後また別の知人から「ハイラックスって結構売れているの?群馬でよく見たんだけど」と。確かに群馬県は、北米の郊外に似た環境でライフスタイルに合うオーナーも多いと思いますが、それを支える「町いちばんの楽しい四駆屋さん」的存在が、90年代のRVブームのときからあります。群馬トヨタのサテライトショップであるオフロードコース併設の4WDプロショップ「RV-Park」。1991年にオープンした4WDのカスタマイズに特化したショップで、当時のブームをムーブメントとして育て上げ、今も4WDオーナーの願いを親身になって相談に乗ってくれ、13年ぶりに国内で販売された「ハイラックス」のオーナーも多く立ち寄ります。
 そして「RV-Park」の楽しみなは、季節ごとに開催されるイベントです。冬は雪上体験試乗会があったり、夏はハートフルキャンプなど、4WDオーナーの走る喜び、使う楽しさ、そして交流の場を提供してくれます。2021年4月に「HILUX Meeting in GUNMA」が渋川スカイランドパークの大きな駐車場で感染予防対策をしっかりしながら開催されました。

機能性のあるパーツでスタイリングを「ハイラックス」を自分だけの1台に

  • JAOSの「ハイラックス」

    ノーマルのスタイリングを活かしながらスキッドバーやオーバーフェンダー、サイドステップを装着し、タイヤ&ホイールを交換するとこれだけスタイルがマッシブに

「ハイラックス」やランドクルーザーなど4WDは、フロントバンパー、オーバーフェンダー、サイドステップなど装着するだけでスタイリングが変わるパーツが多い。フロントバンパーは、オフロード走行時にアプローチアングルをよくしたり、ウインチを搭載する機能性があり、フロントマスクの印象を一気に変えてくれます。90年代はオーストラリアで夜道に出てくるカンガルーやワラビーから乗員を守るために、頑丈なバンパーがありましたが、現在はスタイリングはそのままに、衝突時に衝撃を吸収するタイプが多くなってきました。またバンパーはそのままで、フォグランプなどアクセサリーランプを装着するためのランプバーでもスタイリングは一新できます。
オーバーフェンダーやフェンダーガーニッシュは、ホイールアーチに装着することで、車幅を広げ、トレッドを広くすることが可能ですが、車検証の全幅から20mm以内であれば構造変更せずに装着できるので、最近は片側10mm以内のタイプがあります。またサイドステップはお子さんや女性の乗降性を高めることはもちろん、ちょっとした凸凹路でボディ下部をぶつけないようガードする役目をしてくれます。

  • 「ハイラックス」のフェンダーガーニッシュ(JAOS)

    片側10mm以内でマッシブなスタイリングに変えるフェンダーガーニッシュ(JAOS)

  • 「ハイラックス」にJAOSオーバーフェンダー

    トレッドを広げたり、よりワイドタイヤが履けるようになるオーバーフェンダー(JAOS)構造変更が必要となるため、車検時に装着がおすすめ

  • ウインチを装着した「ハイラックス」

    ウインチの定番「WARN」で知られるTRAILが提案するフロントウインチバンパー

  • バグガードを装着した「ハイラックス」

    高速でフロントウインドウへの虫の付着を軽減するバグガード

  • マッドガードやスキッドプレートなどスタイリングを変えるパーツが充実

ピックアップならではのリヤデッキも用途に合わせて「ハイラックス」をカスタム

  • 「ハイラックス」のリヤビュー

    トノカバーやキャノピー、ロールバーなどリヤデッキのスタイリングもバリエーション豊富

「ハイラックス」のリヤデッキ。ここも機能を備えたパーツがいろいろあります。まず内側がボディと同色に塗られていますが、このまま荷物を載せて引きずるとキズだらけになってしまうので、樹脂製のベッドライナーを装着することをおすすめします。またボルトオンで装着するベッドライナーではなく、LINE-Xのように樹脂を吹き付けて耐摩耗、防錆、滑り止めできるタイプもあります。そして荷物を雨で濡らしたくない人には、トノカバーが便利です。シンプルなソフトタイプと跳ね上げ式のハードタイプがあります。そもそもキャブの高さより高いものを積まなければ、圧倒的な荷室空間ができるキャノピートップを装着するのも得策です。スタイリングはピックアップではなくSUVになります。

  • ベッドライナーやLINE-X以外にもラゲッジプレートやラバーマットなどのパーツもある

  • CPキャンプで便利なオーニング

「ハイラックス」のタイヤとホイールを換える。機能とスタイリングをよりオフにもオンにもできる

「ハイラックス」の純正タイヤは乗り心地がよいけど、見た目がおとなしめなのでタイヤやホイールを換えるだけでもスタイリングがよりマッシブになります。ここ数年タイヤメーカーも日本で特にオフロード系のラインナップを拡充してくれたおかげで選択肢が増えています。大きく分けるとフラットダートで特に性能を発揮しながらオンもオフも走りやすいAT、マッドやロック、深いモーグルでのトラクションや強度の高いMTがあります。TOYO TIRESのOPEN COUNTRYは、このATとMTの中間にRTというオンもオフもさらに両立する新カテゴリータイヤをラインナップし、YOKOHAMA GEOLANDERは、MTのさらに上をいき、ロックや深いマッドでの走破性を高めたX-MTやATをベースにオフロード性能を高めたX-ATがります。ほかにもFALKEN WILDPEAKやDUNLOP GRANDTREK、BF Goodrichなどありますが、純正サイズのラインナップがないブランドもあります。

  • TOYO TIRES OPEN COUNTRY

    TOYO TIRES OPEN COUNTRY

  • YOKOHAMA GEOLANDER

    YOKOHAMA GEOLANDER

  • FALKEN WILDPEAK

  • ワンサイズアップの大径タイヤ「265 / 70 R17」とホイール「17×8.0J +20」の組合せなどが干渉なく履けるようになる画期的なパーツ「JAOS インナーフェンダー」

  • 80年代から4WD車のホイールで人気のラグナ。重厚感ある3ピースホイールから軽快な1ピースホイールまでバラエティに富んだホイールをラインナップ

  • 乗用車からSUVまでカバーするホイールメーカー、ホットスタッフ

  • 繊細なデザイン、ストリートでも映えるホイールを多くラインナップするMiD

ただ個人的にはサスペンションで50mmほどリフトアップ(リヤリーフスプリング交換時は構造変更が必要)して、それに合うワンサイズアップしたタイヤを履くとよりスタイリングと悪路走破性がアップするので好きです。
そして海外では2WDもあるので、ローダウンをして乗るオーナーもいて、オフロードは走らない場合は、スタイル重視でローライダーにしてもかっこいいと思いますし、すでに出始めています。
「ハイラックス」は、ピックアップの個性的なスタイリングと全長5.3mとノーマルでも十分迫力ありますが、さらにオフロード性能を上げたり、街乗りが似合うスタイルなど、自分だけの1台にするためにカスタムしてみてはいかがでしょう。7月2~4日は、Gメッセ群馬で「群馬パーツショー」が開催される予定です。(新型コロナウイルスの影響で変更になる場合もあります)愛車に似合うパーツを見つけるきっといい機会になると思います。

  • HILUX Meeting in GUNMA

写真/レッツゴー4WD・JAOS 文/寺田昌弘

群馬トヨタRVパーク https://gtoyota.com/rvpark/

ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。


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