脇阪寿一　ドライバーズコラム　第6回　「脇阪寿一、参加型レースGAZOO Racing 86/BRZ Race に出てみよう！」

2016.03.09 16:00

私、脇阪寿一は今シーズン参加型レース、GAZOO Racing 86/BRZ Raceのプロクラスに参戦するのですが、これがまた今までのレースと勝手が違います（汗）。
違うといっても、それは参加型レースに出られる方々には当たり前の事で、僕の常識がずれているわけです。そのずれを例に挙げながら、どのようにしてサーキットを走り、どのようにしてそのレースに出るのか少し説明してみますけど…、読む！？

スーパーGT車両がサーキットを走行する場合はたいてい占有走行。自動車メーカーやタイヤメーカー、GTアソシエイションがサーキットを借切り、その枠で走行を行います。その為、各サーキットが一般走行者向けに設定しているスポーツ走行枠を走る為に必要なサーキットライセンスを必要としません。その枠自体を買い切るわけですから。

ですから、スーパーGT500クラスに出場しているほとんどのドライバーは、そのサーキットライセンスを所有していません。僕もその一人。ですが、サーキットを走る為のルール、常識は誰よりも熟知しているつもりですし、熟知していて当然です。

GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、占有走行をして練習する人など居ません。１時間サーキットを借りるのに大きなサーキットだと60万円くらい。４時間くらい走ったら86買えますわ！（笑）。だから、このカテゴリーの皆さんは、各サーキットが設けるスポーツ走行枠を走ります。僕も今回ツインリンクもてぎを走るという事で、サーキットライセンスが必要です。

朝早くから受付をして

ライセンス講習会をしていただきました。

サーキットでの注意事項や、フラッグの意味、スポーツ走行を行う為の手順などを丁寧に教えていただきます。それが終わると仮ライセンスが支給され、走行可能になります。受付に戻り、スポーツ走行枠から自分が走行したい枠を購入し準備終了。ツインリンクもてぎの場合、１枠３０分で４千円から６千円ぐらいです。

走行券を右フロントガラス上部に貼り付け、ピットロードのコースインするところ直前で係員の方にチェックしていただき、コースインする事ができます。

僕の場合、このレースにネッツトヨタ東京さんからエントリーするのですが、
皆さんの場合もお近くのネッツトヨタ店に行ってヴィッツレースに参加したいんですけど…、GAZOO Racing 86/BRZ Raceに参加したいんですけど…って言っていただければ、その店舗で説明してくれると思いますので、詳しくはそちらでどうぞ！

クルマの購入みたいに、費用がどれくらいかかるか等、見積もりも出してくれると思います。AREA86がある店舗に行けばより専門的に教えてくれるかもしれません。

今回は僕が初めて乗るという事で、ブレーキパッドのテストやクルマのセッティング、そして

特別、RECAROさんがシート合わせを徹底的に行ってくださいましたが、

皆さんにはこれは必要ありません。僕は脇阪寿一なんで特別です（笑）。

ある程度クルマが煮詰まると、サーキットでの作業はタイヤ交換やタイヤの内圧調整、オイル交換ぐらいでしょうか！？皆さんが観戦されているスーパーGTなどは、走行後、次の走行に向けてクルマをバラバラにして調整したりメンテナンスしますが、このレースではそれはほとんど必要なく、今回の僕のクルマを担当するメカニックさんもほんの数人、そんな手軽な感じでクルマが走ります。

皆さんも、販売店さんの助けがあれば一人で来てもレースや走行が楽しめるくらいです。