紅葉の福泉寺と童話のふるさとめがね橋へドライブ 岩手県遠野市

釜石自動車道宮守ICから遠野市の福泉寺(ふくせんじ)まで、車で約25分。大正元年(1912年)に開かれた真言宗のお寺、福泉寺は紅葉の名所として知られる。寺全体が紅葉におおわれ、特に福徳観音に行く通り道の紅葉が美しい。見頃は例年10月中旬から11月上旬となっている。木彫り観音としては日本一の大きさといわれる観音像は、2代目住職が12年かけて制作し1963年に完成したもの。高さ17m、重さ2.5tもあるという。
福泉寺から宮守町のめがね橋までは車で30分ほど。めがね橋は国道283号線と宮守川をまたぐJR釜石線(銀河ドリームライン)の橋梁で、正式名称は「宮守川橋梁」という。JR釜石線の前身「岩手軽便鉄道」は、岩手出身の宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」を執筆した際のモデルであったともいわれている。夜はライトアップされ、童話の世界をほうふつとさせてくれる。

県唯一といわれる祈願霊場、福泉寺。年間を通じて多くの参拝者が祈願などに訪れる。

めがね橋の愛称で呼ばれる宮守川橋梁。5連のアーチが連なる橋は当時の鉄道土木技術の高さがうかがえる。

ライトアップされた橋。ジョバンニやカンパネルラを乗せて銀河鉄道へ走り出す列車を想像するのも楽しい。

■福泉寺
境内の総面積は6万坪。新四国八十八ヶ所霊場と新西国三十三番観音霊場が奉安されている。本堂のほか、多宝塔、交通安全祈願所、護摩堂などを完備。紅葉はもちろん、春の桜やつつじもすばらしい。
住所:岩手県遠野市松崎町駒木7-57
TEL:0198-62-3822
拝観料:大人300円、中・高生250円、小学生200円。境内に車を乗入れる場合は大人のみ500円
時間:8~16時(4~9月は~17時)
休み:無休(1~3月は休業)
駐車場:あり(300台/無料)
紅葉の見頃:10月中旬~11月上旬

●秋季大祭
開催日:毎年10月17日(火)
11時より観音堂でご祈祷が行われ、汁椀などがふるまわれる。

■めがね橋
岩手軽便鉄道の花巻~仙人峠間が開通した際に竣工し、1943年、現在のような形に改修された。全長107m、橋げたの高さは20m。「土木学会選奨土木遺産」「近代化産業遺産」に認定。2009年4月、恋人の聖地に認定された。
住所:岩手県遠野市宮守町下宮守30-37-1
TEL:0198-67-2111(遠野市宮守総合支所)
ライトアップ期間:通年 ※ライト8基
時間:日暮れ~22時
駐車場:あり(30台/無料)※近くにある道の駅駐車場を利用

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