2018年も開催！年の瀬を告げる夜祭や絹市へドライブ　埼玉県秩父市

2018.11.05 12:00

秩父に師走を告げる「秩父夜祭」は、毎年12月2・3日に行われる秩父神社の例大祭。豪華絢爛な屋台、笠鉾は圧巻で、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭り」のひとつに数えられることもある。秩父神社から町中へ、屋台囃子の勇壮な音とともに屋台が曳きまわされ、大勢の人が見物に押し寄せる。「秩父夜祭」のクライマックスである3日の夜の花火大会は、2時間以上行われる大がかりなもので、冬の夜空に打ち上がる花火に歓声が上がる。

秩父夜祭は江戸中期、秩父神社での絹織物の市「絹大市」（きぬのたかまち）とともに栄えたもので、夜祭の期間には当時の面影を残す秩父神社周辺で「秩父夜祭絹市～ちちぶめいせんマルシェ～」として絹市が復活し、絹製品の展示販売やイベントが行われる。

秩父夜祭の模様を資料や実演で紹介する「秩父まつり会館」へも行ってみよう。館内に祭囃子が流れる中、最新技術で再現した秩父夜祭をいつでも楽しむことができる。見事な屋台や笠鉾など見どころ満載だ。

秩父夜祭

毎年12月2・3日に開催。江戸時代の初頭にはすでに行われていたという記録があり、300年以上の歴史があるといわれている。祭礼当日は笠鉾2基と屋台4基の山車（国重要有形民俗文化財）が曳行される。秩父夜祭は「秩父祭の屋台行事と神楽」を含む「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録された。

: 12月2日は4基の屋台が正午頃から、3日の本祭は9時から6基の屋台・笠鉾が市内を曳きまわされる。

: 花火の打ち上げは、12月2日19～20時頃、3日は19時30分～22時頃まで。

秩父夜祭絹市～ちちぶめいせんマルシェ～

かつて秩父の主要産業であった絹産業。秩父夜祭では大きな絹市が立ち、その年最大の絹取引が行われていたという。その絹市を復活させたイベントで、ここ数年夜祭に合わせて開催されている。

: 今も数軒の織元が伝統技術を継承し、絹製品の生産を続けている秩父。絹市ではアンティークの着物なども展示販売される。

: 秩父独自の技法で作られた絹織物、秩父銘仙（めいせん）は、時代が異なるものが揃えられ、見て歩くだけでも楽しい。

: 画像は市の小学生たちが作った、絹市の会場を彩る行灯。

秩父まつり会館

秩父夜祭を一年中いつでも楽しめる展示館。光と音の演出で豪華絢爛な秩父夜祭を再現するほか、秩父屋台囃子の実演も行う。また屋台や笠鉾、秩父夜祭に関する貴重な資料を展示。

: 2階建ての「秩父まつり会館」。秩父神社から歩いてすぐ。

: 昭和の名工による迫力の屋台や笠鉾を、間近で見ることができる。

■秩父夜祭
開催日：宵宮2018年12月2日（日）、大祭3日（月）
開催場所：秩父神社（埼玉県秩父市番場町1-3）およびその周辺
TEL：0494-25-5209（秩父市役所産業観光部観光課）
アクセス：関越自動車道花園ICから車で約50分
駐車場：あり

■秩父夜祭絹市～ちちぶめいせんマルシェ～
開催日：2018年12月2日（日）・3日（月）
開催時間：12～20時
開催場所：買継商通り・黒門通り（埼玉県秩父市番場町）
TEL：0494-25-5208（秩父市役所産業観光部商工課）
アクセス：関越自動車道花園ICから車で約50分
駐車場：あり

■秩父まつり会館
住所：埼玉県秩父市番場町2-8
TEL：0494-23-1110（受付10～17時）
開館時間：9～17時（12～3月は10時～）、入館受付16時30分まで
休館日：第4・5火曜（祝祭日は開館）、12月29日～1月1日
入館料：一般500円、小中学生250円
アクセス：関越自動車道花園ICから車で約50分
駐車場：あり
URL：http://www.chichibu-matsuri.jp/

※記事内のデータは2018年10月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。