三熊山の上の美しい石垣と天守閣！洲本城跡へドライブ　兵庫県洲本市

洲本市の市街地の南方、標高133mの三熊山（みくまやま）にある「洲本城跡」は、戦国時代から江戸時代にかけて淡路国を統治した洲本城の跡地であり、今も壮大な石垣が残されている。国指定史跡、兵庫県の指定文化財である城郭は保存状態がよく、総石垣造の曲輪（くるわ）は東西800m、南北600mに及ぶ。天守閣は昭和3年（1928）に建てられたものだという。現在、天守閣内へは入場できないものの天守閣がある場所までは歩いて行ける。紀淡海峡を見渡せて見晴らしのいい場所だ。

洲本城跡のすぐ近く、三熊山のふもとにあるのが「洲本八幡神社」。室町末期、安宅氏が三熊山に洲本城を築いた際に安宅秀一が神社にこもって祈願して以来、代々洲本城主に崇拝されたという。境内の柴右衛門大明神社にあるタヌキの像は柴右衛門狸といわれ、この石像と写真を撮ると幸せを招くと伝わり、多くの人がお参りに訪れている。

洲本八幡神社から車で約30分のところには、現洲本市出身の阿久悠による小説『瀬戸内少年野球団』のモニュメントがある。野球を通じた女教師と子どもたちとの交流を描き、映画化やテレビドラマ化もされた人気作品だ。「ウェルネスパーク五色」内にあるので、ドライブがてら訪れてみよう。

三熊山上に残る城跡。石垣が長く続く、戦国時代の様式を伝える城郭が見事。

洲本城跡近くにあり、江戸時代には徳島藩主や洲本城代の祈願所として淡路州の神と崇敬されていた。開運開きや災い除けのご利益があるという。境内には芸能の神、柴右衛門大明神社や洲本城内に建てられた洲本御殿の一部である金天閣がある。

洲本市五色町で幼少期を過ごした作詞家、阿久悠による自伝的小説「瀬戸内少年野球団」の像。宿泊施設やレストラン、公園などを備えた「ウェルネスパーク五色」内にある。

■洲本城跡
所在地：兵庫県洲本市小路谷1272-2
TEL：0799-25-5820（洲本観光案内所）
アクセス：神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約20分
駐車場：あり

■洲本八幡神社
住所：兵庫県洲本市山手2-1-10
TEL：0799-22-0549
アクセス：神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約15分
駐車場：あり

■瀬戸内少年野球団モニュメント（ウェルネスパーク五色）
住所：兵庫県洲本市五色町都志1087（ウェルネスパーク五色内）
TEL：0799-33-1600（代）
アクセス：神戸淡路鳴門自動車道淡路中央スマートICから車で約20分
駐車場：あり

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[ガズー編集部]