今にも川の中から現れそう!? カッパ伝説が息づく民話の里へドライブ　岩手県遠野市

岩手県遠野市の常堅寺裏手を流れる小川は「カッパ淵」と呼ばれ、多くのカッパが住みつき、人々を驚かせたりいたずらを働いたりなどの伝説が残る。静かに流れる川の両岸に木々がうっそうと生い茂り、今にも水面からカッパがひょっこりと顔を出しそうな雰囲気だ。カッパにまつわる民話は、民俗学者・柳田国男による説話集『遠野物語』にも残されている。川辺には釣り竿があるので、遠野市観光協会や道の駅などで販売している「カッパ捕獲許可証」を取得してカッパ捕獲にチャレンジしてみるのも楽しい。歩いて5分のところには「かっぱの茶屋」があり、カッパにちなんだおみやげなども購入できる。

カッパ淵から車で約10分、同じ土渕町の「山口の水車」は、遠野の農村風景を象徴する光景として知られる観光スポット。ここには、かつて農産物の脱穀や製粉のために地域で共有していた水車小屋が残され、一帯の牧歌的な風景が郷愁を誘う。遠野の人が子供たちに伝えたい、故郷の良さ・遠野の「たからもの」とする「遠野遺産」にも認定されている。のどかな田園地帯を眺めながら、しばし時を忘れて過ごすのもいいだろう。

休憩するなら、山口の水車から車で約30分の「まきばのおもてなし」へ行ってみよう。イギリス王室御用達のジャージー牛を飼育する「石名畑ジャージー牧場」の直営店だ。搾りたてのジャージー乳で作るソフトクリームやプリンが評判。見晴らしのよい丘の上にあり、ドライブ途中の立ち寄りスポットとしてもおすすめだ。

初夏を迎えた民話の里・遠野市へ、おいしい空気と景色を味わうドライブに出かけよう。

その昔、カッパが住んでいたと伝わる土渕町にある小川。川淵にある小さな祠にはカッパ神がまつられ、出産後の女性がここに参拝すると母乳の出がよくなるという。

遠野を代表する牧歌的な風景として、多くの人が訪れる場所。遠野に住み、農家の暮らしや伝統行事などを撮り続けた故・浦田穂一氏による水車の写真が市の観光ポスター等に使用されたことがきっかけで有名になった。

石名畑ジャージー牧場の直営ショップ。朝搾ったばかりのジャージー乳で作る、無添加・無着色のソフトクリームやプリンは店内でもテイクアウトでも楽しめる。

■カッパ淵
住所：岩手県遠野市土渕町土渕
TEL：0198-62-1333（遠野市観光協会）
アクセス：釜石自動車道遠野ICから車で約15分
駐車場：あり（徒歩約5分にある郷土歴史博物館「伝承園」の駐車場を利用）

◇伝承園
住所：岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
TEL：0198-62-8655
開園時間：9～17時（入園は16時30分まで）
定休日：年中無休
駐車場：あり

◇かっぱの茶屋
住所：岩手県遠野市土淵町土淵7-46
TEL：0198-62-3777
営業時間：10～16時
定休日：年中無休
駐車場：あり

■山口の水車
住所：岩手県遠野市土淵町山口2-9
 TEL：0198-62-1333（遠野市観光協会）
アクセス：釜石自動車道遠野ICから車で約20分
駐車場：あり

■まきばのおもてなし
住所：岩手県遠野市宮守町上宮守18-3-4
TEL：0198-67-3360
営業時間：10～16時（土・日曜、祝日は～17時）
定休日：火曜
アクセス：釜石自動車遠野ICから車で約15分
駐車場：あり
URL：https://www.makiba-jersey.com/

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[ガズー編集部]