ブルーに輝く佐渡版「青の洞窟」へ！名物・たらい舟にも乗ってみよう　新潟県佐渡市

佐渡の観光地として知られる小木町の宿根木(しゅくねぎ)には琴浦洞窟群といわれる海蝕洞がいくつもあり、中でも「竜王洞」は青く光る水面で佐渡版「青の洞窟」と呼ばれる観光スポットだ。力屋観光汽船（りきやかんこうきせん）では、モーターボードでこの竜王洞に入ることができるツアーを運行している。青い色は太陽の光の反射によるもので、太陽が高く昇り日が深く差し込む11時頃がねらい目。青く輝く水面を見ることができるという。
力屋観光汽船では佐渡名物・たらい舟も体験できる。狭く入り組んだ岩礁でアワビやサザエを採るために洗濯桶を改良したのがたらい舟のはじまり。小木海岸では今もたらい舟による磯ねぎ漁が行われているという。編笠をかぶり衣装を着た女性船頭さんによる、風情漂う操船は人気があり、希望すれば自分で漕いでみることも可能。船頭さんにお願いしてチャレンジしてみよう。

力屋観光汽船のある小木港から車で約50分の「トキのテラス」は、トキの自然な姿を観察できる施設。トキが野生復帰できるよう訓練する「野生復帰ステーション」の敷地に、令和元年（2019）8月にオープンした。野生復帰ステーションでは、平成20年（2008）から年に2回ほど放鳥が行われ、これまでに400羽近いトキが飛び立ったという。周辺には多くのトキが生息し、ねぐらである林から飛び立つ早朝や、水田などでエサを採って休んだあと再びねぐらへと帰る夕暮れ時は、飛来するトキに遭遇しやすいチャンスタイム。特に秋から冬にかけては、トキが群れで行動するため見つけやすいという。屋上テラスからの見晴らしは素晴らしく、ビュースポットとしてもおすすめだ。

ドライブのおみやげにおすすめなのが佐渡の特産品「いごねり」。イゴ草やエゴ草と呼ばれているエゴノリという海藻を煮詰めて固めたもので、ネギやショウガといった薬味と醤油で食べるのが一般的だ。有名店「早助屋（はやすけや）」のいごねりは「トキのテラス」から20分のスーパー「フレッシュマツヤ佐和田店」などで購入できる。

たらい舟やトキの観察、特産品のいごねり購入と、佐渡ならではの体験を味わうドライブへ出かけよう。

小木港よりたらい舟やモーターボートを運行。港にある待合所には軽食堂や売店があり、ひと休みできる。

島の中央部、国仲平野の東に位置する新穂（にいぼ）地区の、トキの放鳥のための野生順化訓練を行う野生復帰ステーションの一角にある施設。屋上テラスからは国仲平野を一望できる。

日本海に育つ希少な海草、イゴ草だけで作られた佐渡のソウルフードともいわれる練り製品。巻いてあるいごねりを開き細く切って食べる巻きいごねりと、四角い角いごねりがある。佐渡では巻きいごねり、新潟本土では角いごねりが主流。

■力屋観光汽船
住所：新潟県佐渡郡小木町184
TEL：0259-86-3153
営業時間：たらい舟8月17日～10月25日8時20分～17時、10月26日～11月25日8時20分～16時40分（ほか季節により異なる）/モーターボート4月1日～11月20日8時20分～17時（ほか季節により異なる）
定休日：無休
アクセス：両津港から車で約60分
駐車場：あり
URL：http://park19.wakwak.com/~rikiyakankou/

■トキのテラス
住所：新潟県佐渡市新穂正明寺1277
TEL：0259‐24‐6151
料金：無料
開館時間：9～17時（12～3月は～16時）
アクセス：両津港から車で約15分
駐車場：あり
URL：https://www.pref.niigata.lg.jp/site/toki-st/tokinoterasu.html

■フレッシュマツヤ佐和田店（早助屋のいごねりの販売店舗）
※佐渡市内の真野店、金井店、両津店でも販売
住所：新潟県佐渡市東大通835
TEL：0259-57-5555
営業時間：9～20時
定休日：なし
アクセス：両津港から車で約30分
駐車場：あり

※記事内のデータは2020年10月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]