アーチが美しい竹筋橋をウォーキング！新紙幣に登場する博士のふるさとを訪ねよう　熊本県小国町

2021.09.24 14:00

2024年発行予定の新紙幣の肖像に採用された細菌学者・北里柴三郎生誕の町が、ここ小国町（おぐにまち）。町には生家を改装した記念館をはじめ、ゆかりのスポットが多くある。

そのひとつである「木魂館」に車を停めて「旧国鉄宮原線（みやのはるせん）遊歩道」を散策してみよう。1984年に廃線となった宮原線跡地の一部を整備した遊歩道で、木魂館（旧北里駅跡）から道の駅「小国ゆうステーション」(旧肥後小国駅跡)まで、約4kmの行程には旧国鉄橋梁やトンネルが当時のまま残されている。山間部ゆえ橋が多く、なかでも木魂館から歩いて約25分、車で約5分の「幸野川橋梁」は、鉄の代わりに竹を使用したといわれている竹筋橋（ちくきんきょう）で、旧宮原線遊歩道の見どころだ。

散策の後は、木魂館の隣にある立ち寄りの温泉施設「バラン温泉博士の湯」で汗を流そう。北里柴三郎博士にちなんで名付けられている。薪で加温した天然温泉は湯触りがいいと評判だ。広々とした浴槽に身を沈めれば、ウォーキングの疲れも癒せそう。

帰りは、バラン温泉博士の湯から車で約10分、わいた温泉郷の岳（たけ）の湯温泉にある「農福連携レストラン　天空の豆畑」へ行ってみよう。2021年4月、日帰り温泉施設「湯けむり茶屋」内にグランドオープンしたレストランで、岳の湯温泉の地熱を利用した蒸し料理やあか牛、黒菜や小国黒大豆など地元小国の野菜を使った料理を提供。湯けむりがたち昇る風景を眺めながらの食事は格別だ。

旧国鉄宮原線遊歩道

1954年に開通し、その後1984年に九州で最初に廃線となった宮原線沿いの遊歩道。宮原線はかつて旧国鉄の鉄道路線として、大分県玖珠郡九重町の恵良駅から熊本県阿蘇郡小国町の肥後小国駅までを運行していた。道の駅「小国ゆうステーション」では、「小国杉」の切符がデザインされたキーホルダー付き案内マップを650円（税込）で購入できる。

旧肥後小国駅跡。駅名を記した看板や線路は、実際に以前使われていたものを補修してモニュメントとして展示している。
野鳥のさえずりを耳に、季節の草花を愛でつつウォーキング。
山が多いため、トンネルも多い。トンネルの中も歩行できる。

バラン温泉博士の湯

炭酸水素塩泉を薪で沸かした木塊館の隣にある温泉施設。木魂館や、博士の生家の一部を改装した「北里柴三郎記念館」などは、博士が提唱した「学習と交流」をテーマに活動を行う施設「学びやの里」の一部となっている。

シャンプーとボディソープは完備。写真は男湯で、定員30名（女湯は20名）。

農福連携レストラン天空の豆畑

わいた温泉郷の日帰り温泉「湯けむり茶屋」内のレストラン。農業と福祉の「農福連携」レストランとして、障がいのある方の就労の場、また人手不足である農業の活性化を図る場として設立された。

店名が描かれた白いのれんが目印。
「若鶏と野菜の蒸篭セット」1600円（税込）。ほかにも「天空のだご汁セット」1000円、「あか牛のセット」1800円（ともに税込）などが食べられる。

■旧国鉄宮原線遊歩道
住所：熊本県阿蘇郡小国町北里～宮原
TEL：0967-46-5560（木魂館）
アクセス：九州自動車道九重ICから木魂館まで車で約25分
駐車場：あり（道の駅「小国ゆうステーション」または木魂館の駐車場を利用）

■バラン温泉博士の湯
住所：熊本県阿蘇郡小国町北里371-1
TEL：0967-46-5560（木魂館）
営業時間：16～21時（土・日曜、祝日は14時～）
料金：大人400円（町内の方は300円）、子ども200円（町内の方は150円）
定休日：火曜
アクセス：九州自動車道九重ICから車で約25分
駐車場：あり
URL：https://manabiyanosato.or.jp/mokkonkan/spa/

■農福連携レストラン天空の豆畑
住所：熊本県阿蘇郡小国町西里2816 ゆけむり茶屋内
TEL：0967-32-8035
営業時間：11～17時（ランチLO15時）
定休日：水・木曜
アクセス：九州自動車道九重ICから車で約25分
駐車場：あり
URL：http://waita.info/tenku/

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[ガズー編集部]