冬空の下広がる白いじゅうたん！冷たい海風で乾燥させるゆで干し大根づくり　長崎県西海市

西海市北部の面高（おもだか）地区は、長崎の特産品・ゆで干し大根づくりで知られるエリア。9月上旬にまかれた種から生育した大根は11月下旬頃から収穫され、各農家の作業場へと運ばれる。土を洗い流して皮をむき、2cmほどの千切りにしてゆでた大根を干し場のやぐらで広げ、冷たい潮風にさらして乾燥させる。1月をピークに2月下旬まで、あちらこちらのやぐらで大根が干される、面高地区の冬の風物詩としておなじみの光景を見てみよう。

面高地区から車で約40分の「音浴博物館」は、森の中にたたずむ音の博物館。廃校となった小学校の分校を利用した建物には黒板やオルガン、木枠の窓などが残り、昭和の学校の名残りが漂う。約16万枚もの膨大な昭和時代のレコードコレクションは圧巻。レコードには自由にさわって、スピーカーで音を出して聴くことができる。温かみのあるアナログの音を聴くと、寒い日でも心温まるひとときを過ごせそうだ。

最後は音浴博物館から車で約30分の道の駅「さいかい みかんドーム」へ行ってみよう。ドーム型の白いテントが目印だ。西海市は長崎県有数のみかんの産地で、施設で飲める10～3月限定の生搾りみかんジュースが好評。原口みかんなどのみかんを機械に入れると、搾りたてのフレッシュなみかんジュースが出来上がり。ほかにも、オリジナルのハンバーガーやジェラート、おみやげなどが揃い、飲食スペースでひと休みもできる。

大根やみかんと、特産物が旬を迎える西海市をドライブして、懐かしのレコードを聴きつつ冬の休日を楽しもう。

面高地区の12～2月は、ゆでた大根を冬の冷たい海風で乾燥させるゆで干し大根づくりの最盛期。10～15分間ゆでた大根は、風に当てて干すと、一日でカラカラに乾いた飴色の大根となる。ゆで干し大根は生の大根よりカルシウムや鉄分、ビタミンBなどの栄養が多く含まれていることでも注目されている。

館内のレコードに自由に触れて再生できる体験型の博物館。国内外の歌手やミュージシャンのLPレコ―ドやドーナツ盤（7インチ）レコード、ソノシートなど約16万枚のレコードのほか、テープ、レーザーディスクなどを所蔵。ゼンマイ式蓄音機やスピーカー、ターンテーブルなどの再生装置も揃う。

西海市のほぼ中央に位置する道の駅。そば打ちやパン作りなどを体験できる体験工房（体験は1週間前までに要予約）や観光案内所もある。

■面高地区
住所：長崎県西海市西海町面高郷面高
TEL：0959-37-5833（西海市観光協会）
アクセス：西海パールライン小迎ICから車で約20分
駐車場：なし

■音浴博物館
住所：長崎県西海市大瀬戸町雪浦河通郷342-80
TEL：0959-37-0222
開館時間：10～18時（入館は～17時30分）
休館日：木曜（祝日の場合は翌日）、12月29～1月3日
入館料：大人750円、小・中学生320円、未就学児無料
アクセス：西海パールライン小迎ICから車で約40分
駐車場：あり
URL：https://onyoku.org/

■道の駅「さいかい みかんドーム」
住所：長崎県西海市西海町木場郷496-1
TEL：0959-37-4933
営業時間：9～17時（3～11月は9時30分～18時）
※生搾りみかんジュースの販売は10月～3月末の9時30分～16時
定休日：12月31日・1月1日
アクセス：西海パールライン小迎ICから車で約10分
駐車場：あり
URL：https://saikaicity.jp/mikan/

※記事内のデータは2021年12月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]