「新・七色の湯」で温まろう!元祖五平餅「砂払温泉」へドライブ 長野県飯田市

飯田市の「砂払温泉(すなはらいおんせん)」は、10種類のお風呂「新七色の湯」を備えた宿泊施設(「七色」は数が多いことの例え)。日帰りでも利用できる、家庭的な雰囲気でくつろげる温泉宿だ。砂払温泉の名はその昔、木曽から大平峠を越えてきた旅人が名物の五平餅で疲れを癒してから旅の砂を払い飯田入りした、とのいわれにちなんだもの。丸い餅を2個竹串に刺した現在の五平餅の形を考案したのは、砂払温泉の10数代前の当主であったといわれている。元祖五平餅はフロントで注文し、1本108円(注文は5本から)でテイクアウトできるのでぜひ食べてみよう。

砂払温泉から車で約15分の「元善光寺」は、推古天皇の時代に本田善光(よしみつ)公が難波の堀江で見つけた阿弥陀如来像を祀ったことが由来とされる寺院。善光公が上に阿弥陀如来像を安置していたと伝わる座光の臼や、2体ある御涅槃像が見どころだ。臼の上に安置されていた阿弥陀如来像は後に長野市に遷座され、その寺が善光公の名から善光寺と名付けられ、飯田市のこの寺が元善光寺と呼ばれるようになった。

「風越山(かざこしやま)」は、きれいな三角形の稜線が美しい、市街を見守る飯田のシンボル的な山。信州百名山にも数えられている。元善光寺から車で約20分の飯田運動公園あたりからは特によく見える。山頂付近には白山社奥社があるなど、山岳信仰や白山信仰を物語る石造物も多く残されており、古くから霊山として崇められている。

天然温泉や古刹をめぐって、秀峰の美しい稜線を眺めながら寒い日もドライブを楽しもう。

砂払温泉

アルカリ単純泉の天然温泉や宴会場を備えた宿。ほぐしの湯やひきしめの湯(いずれもジェット風呂)、露天風呂や電気風呂など、男女それぞれ10種類のお風呂を楽しめる。五平餅も付く個室での食事と入浴がセットになったランチプラン(松花堂弁当プラン2200円、ミニ懐石プラン2750円、いずれも税込・要予約)も人気。

  • 腰や背中にジェット噴流が当たる「ほぐしの湯」。

  • 漢方薬湯、ワイン風呂など週替わりで変わり湯を楽しめる。写真はコラーゲンの湯。

  • 「五平餅」は、テイクアウトで5本540円(税込)。

元善光寺

現在の飯田市座光寺の住人であった本田善光公が、旅先で出会った阿弥陀如来を故郷でお祀りしたのが起源。長野市の善光寺と同じく、お戒壇巡り(仏様の体内に入り、暗闇の中御錠前に触れ、仏様とより深い縁を結ぶお参り)もできる。

  • 長野市の善光寺とよく似た外観。現在の本尊の阿弥陀如来像は、善光公自身が彫ったものと伝えられている。

風越山

飯田市北西部にそびえる、標高約1531mの名峰。白山権現を祀っているため権現山(ごんげんやま)と呼ばれることもある。写真は飯田市育良町の経塚原と呼ばれる地区で撮影されたもの。

  • 冬空に映える美しい風越山。飯田の象徴として市民に愛されている。

■砂払温泉
住所:長野県飯田市砂払1-695
TEL:0265-22-1209
営業時間:11~22時(受付は~21時30分)
料金:【平日】大人550円、小学生300円、幼児200円【土・日曜、祝日】大人600円、小学生350円、幼児200円
アクセス:中央自動車道飯田ICから車で約10分
駐車場:あり
URL:http://www.sunaharai.jp/

■元善光寺
住所:長野県飯田市座光寺2638
TEL:0265-23-2525
参拝時間:9~17時 座光の臼他、宝物拝観は9~16時(冬期は~15時30分)、拝観料500円
アクセス:中央自動車道座光寺スマートICから車で約10分駐車場:あり
URL:https://motozenkoji.jp/

■飯田運動公園
住所:長野県飯田市三日市場1986
TEL:0265-22-4511(飯田市土木課)
アクセス:中央自動車道飯田ICから車で約10分
駐車場:あり

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※記事内のデータは2022年1月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[GAZOO編集部]

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