花咲き競う往生院の格天井!聖徳太子ゆかりの橘寺へ行こう 奈良県明日香村

聖徳太子生誕の地と伝わる「橘寺(たちばなでら)」は、法隆寺や法起寺とともに、太子建立の七ヶ寺のひとつに数えられる寺。本堂(太子殿)の本尊である聖徳太子坐像(国重要文化財)は、太子が35歳のときに経典である勝鬘経(しょうまんぎょう)の教えを講義されたときの姿であるという。東門を入り、本堂を正面に見て左手の「往生院」の格天井も必見。格子のひとつひとつが現代画家の描いた花の絵に彩られ、目を見張る美しさだ。

橘寺から車で約10分の「稲渕の棚田」は、日本の棚田百選にも選ばれた棚田。300枚余の水田と畑が広がり、農村の原風景を残す美しい田園風景がひろがっている。春は菜の花が咲き、6~7月には水田の緑の稲穂が風になびき、秋は彼岸花が咲き誇る。季節ごとの美しい景観は奈良県景観資産のひとつでもある。

ドライブの締めくくりは、稲渕の棚田から車で約10分の複合施設「ASUCOME(あすかむ)」へ。店舗のひとつ「ももち亭」は、大和野菜と「やまとポーク」で作る新感覚のお好み焼き「アスカ焼き」が評判だ。日本書紀に登場する大和伝統野菜「大和まな」など、明日香村産の新鮮な有機野菜を使った村ならではのお好み焼きを、ぜひ試してみよう。建物に隣接する広場には、飛鳥京跡を一望できるスペースもある。

歴史の舞台となり、多くの史跡が残された明日香村で、ドライブを楽しもう。

橘寺

創建年は不詳だが、680年には文献に記載があるという。8世紀には大寺院として66ものお堂が建ち並んでいた。今も残る本堂(太子殿)は江戸時代に再建されたもの。

  • 本殿の前には、聖徳太子の愛馬、黒駒の像が建つ。

  • 260点の花の絵で彩られた、往生院の格天井。

  • 善悪2つの顔が刻まれた二面石は、東門から入って本堂の左手にある。

  • 白やピンクのフヨウやスイフヨウの名所でもある。見頃は例年9月上旬~10月下旬。

稲渕の棚田

2011年、重要文化的景観に指定された棚田。案山子ロードとして30ほどの案山子が飾られ、例年9月中~下旬には投票による案山子コンテストが行われる。

  • 美しく連なる初夏の棚田。万葉の頃から変わらない風景。

ももち亭(ASUCOME内)

「ASUCOME」は、チャレンジショップなどが集まった複合施設。明日香村特産の食材で作る料理が食べられるお店が多い。なかでも「ももち亭」では、山芋の生地でつくるフワトロのお好み焼き、アスカ焼きを食べることができる。

  • 万葉文化館に隣接の明日香村民俗資料館を改装した建物。

  • 「アスカ焼き」900円(税込)。トッピングは季節により異なる。

  • 明日香村にある古墳の名にちなんだ「牽牛子塚(けんごしづか)焼きドリンク付きセット」1300円(税込)。季節限定メニュー。

■橘寺
所在地:奈良県高市郡明日香村橘532
TEL:0744-54-2026
拝観時間:9~17時(受付は~16時30分)
拝観料:大人400円、中・高生300円、小学生200円
アクセス:京奈和自動車道橿原北ICから車で約25分
駐車場:あり
URL:https://tachibanadera-asuka.jimdofree.com/

■稲渕の棚田
所在地:奈良県高市郡明日香村稲渕
TEL:0744-54-3240(一般社団法人 飛鳥観光協会)
アクセス:京奈和自動車道橿原北ICから車で約30分
駐車場:あり

■ももち亭(「ASUCOME」内)
所在地:奈良県高市郡明日香村岡410
TEL:0744-54-3455
営業時間:11~17時(12~2月は~16時)閉店30分前LO
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:京奈和自動車道橿原北ICから車で約25分
駐車場:あり(県立万葉文化館駐車場を利用)
URL:https://asucome.asukamura.jp/shop_momochitei.html

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※記事内のデータは2022年6月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[GAZOO編集部]

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