広大な敷地に建つ大邸宅!日本庭園も美しい「石谷家住宅」 鳥取県智頭町

江戸時代から300年以上続く商家、石谷家が建築した「石谷家住宅(いしたにけじゅうたく)」は、国内屈指の木材や最高峰の施工技術による和風建築の大邸宅。石谷家は江戸時代より大庄屋(江戸時代最上位の村役人)を務めたほか、明治期には林業で栄え、政治家としても活躍した由緒ある商家だ。国登録名勝地にも指定された日本庭園を眺めながら食事やお茶を楽しめる喫茶室が人気。

石谷家住宅の前を通る智頭往来は、上方へと至る主要道。周辺は宿場町「智頭宿(ちずしゅく)」としてにぎわった往時を思わせる、町屋の建物や道標が残る町並みが続く。格子が美しい家並みや国登録有形文化財である旧塩屋出店、彫刻が必見の諏訪神社など、智頭宿特産村無料駐車場に車を停めて散策しよう。

智頭宿特産村駐車場から車で約10分の「板井原集落」は、山間の谷間に広がる集落。板井原集落の駐車場まで、のどかな山村風景を楽しみながらドライブできる。その成り立ちは平安時代まで遡るという歴史ある板井原集落には、茅葺屋根の「藤原家住宅」や水車小屋、炭焼き小屋などが今も残されている。昭和30年代の山村風景そのままの景観に、タイムスリップしたような感覚を覚えるかも。

歴史を感じる家屋や町並みを、車で訪ねてみよう。

石谷家住宅

国の重要文化財に指定された、江戸時代から続く商家の家屋。繊細な彫刻を施された各部屋の欄間や、池泉庭園、枯山水庭園、芝生庭園からなる日本庭園が見どころだ。一号蔵、二号蔵、三号蔵は石谷家に残る名品や地元の作家の作品などを展示するギャラリーになっている。土間や座敷で講演会などのイベントを随時開催。

  • 商談や情報交換の場であった「囲炉裏の間」。

  • 畳が敷かれた「畳廊下」。囲炉裏の間から新座敷や江戸座敷まで続いている。

  • 巨大な松の丸太を組んだ土間の梁。土間から天井まで約14mもある。

  • 美しい庭園を眺めながら飲むコーヒーは格別。

  • 定番メニューの「旬菜カレー」800円(税込)。ほかに「おいしいお昼」(2日前までに要予約、2名から)や、コーヒー、ケーキセットなどもある。器は県内の陶芸家による作品。

智頭宿

昔にタイムスリップしたかのような町並みに、石谷家住宅をはじめ、諏訪神社、諏訪酒造、旧塩屋出店、西河克己記念館など見どころが点在する。

  • 紅葉の名所でもある「諏訪神社」。

  • 智頭宿にある「諏訪酒造」。智頭の酒蔵に掛けられる杉玉が見える。

  • 智頭宿の庄屋を務め、雑貨商や宿屋など営み財をなした塩屋家の「旧塩屋出店」。見学無料、水曜定休。

板井原集落

全国的にも希少な山村集落として「伝統的建造物群保存地区」に指定されている。町の中心部から北東へ3kmほど離れたところにある。

  • 写真提供:鳥取県

    江戸時代は農業と炭焼き、明治時代は養蚕で栄えていた。今もわずかな世帯が生活している。

■石谷家住宅
所在地:鳥取県八頭郡智頭町智頭396
TEL:0858-75-3500(一般財団法人 因幡街道ふるさと振興財団)
開館時間:10~17時(最終入館16時30分)
「庭園の見える喫茶室」は10~16時(15時30分LO)
入館料:大人600円、高校生500円、小・中学生400円
定休日:水曜(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月2日
アクセス:鳥取自動車道智頭ICから車で約5分
駐車場:あり(智頭宿特産村無料駐車場)
URL:https://www.ifs.or.jp

■智頭宿
所在地:鳥取県八頭郡智頭町智頭
TEL:0858-76-1111(智頭町観光協会)
アクセス:鳥取自動車道智頭ICから車で約10分
駐車場:あり(智頭宿特産村無料駐車場)

■板井原集落
所在地:鳥取県八頭郡智頭町市瀬
TEL:0858-76-1111(智頭町観光協会)
アクセス:鳥取自動車道智頭ICから車で約15分
駐車場:あり(板井原集落駐車場)

※新型コロナウィルスの影響により内容が変更される場合がございます。各イベント・施設の公式HPにてご確認をお願いいたします。

※記事内のデータは2022年6月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[GAZOO編集部]

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