宇宙へと飛び立つロケット！宇宙港や秋の花畑、ヨード泉の温泉地へ　北海道大樹町

大樹町（たいきちょう）は、1980年代に「航空宇宙産業基地」の候補地とされて以来、官民一体となって「宇宙のまちづくり」を進めている。アジア初となる民間にひらかれた宇宙港「北海道スペースポート（HOSPO）」では、全長1000メートルの滑走路を有しており、JAXAをはじめとして、民間企業や大学等による実験が行われている。また、人工衛星用ロケット射場「LC-1（Launch Complex-1）」の整備や滑走路の延伸工事も進められている。HOSPO内の展示施設「宇宙交流センターSORA」は見学可能で、町で行われた数々の航空宇宙実験の紹介やロケットの実機を展示しており、宇宙を感じられる場所となっている。

HOSPOから車で約15分の「コスモスガーデン」は、大樹町双葉町にあるコスモス畑。例年9～10月上旬まで、2.6ヘクタールの畑をコスモスの花が埋め尽くす。英語で「宇宙」の意味もあるコスモスは町の花に制定され、宇宙のまち・大樹町にふさわしい。町では、町内をコスモスの花でいっぱいにする運動を行っている。

コスモスガーデンから車で約25分の「晩成温泉」は、他に類を見ないほど豊富なヨウ素イオンを含むヨード泉の温泉浴場。ヨードはうがい薬や抗菌剤などに活用されている、必要不可欠のミネラルだ。海のすぐ近くにあり、大浴場の大きな窓いっぱいに広がる太平洋を見ながら入浴できる。ヨード泉は茶褐色の湯で抗菌や保温効果が高く、湯冷めしにくいのが特長。食堂や休憩所もあるので、ドライブの帰りに寄って疲れを癒していこう。

北の大地にある宇宙のまち、大樹町で初秋のドライブを楽しもう。

「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」という計画の実現に向けて、アジア初となる民間に開かれた宇宙港として2021年より本格稼働。事業を推進するため設立したSPACE COTAN株式会社が、HOSPOの運営、ロケットなどの打上げ支援業務などを担う。LC-1射場の整備や滑走路延伸工事のほか、新たなロケット射場の整備や3000ｍの滑走路を新設する構想もある。

コスモスホールやアートギャラリーなどがある、生涯学習センター横のコスモス畑。町ではコスモスの種の無料配布を行い、町民が大切に育てている。

タオル、バスタオルは無料で貸し出しあり。手ぶらで入浴できる。宿泊施設（晩成の宿、コテージ）、キャンプ場を併設。温泉や食事処は日帰りでも楽しめる。大衆食堂「MAMO」では、十勝名物の豚丼や大樹チーズサーモン丼などを提供。

■大樹町宇宙交流センター SORA（HOSPO内）
住所：北海道広尾郡大樹町美成169
TEL：01558-6-2113（大樹町役場企画商工課航空宇宙推進室）
営業時間：4～10月10～16時、期間中無休、入場無料
アクセス：帯広広尾自動車道忠類大樹ICから車で約25分
駐車場：あり(駐車場はSORAの駐車場です）

■コスモスガーデン
住所：北海道広尾郡大樹町双葉町
TEL：01558-6-2114（大樹町役場企画商工課商工観光係）
アクセス：帯広広尾自動車道忠類大樹ICから車で約10分
駐車場：あり

■晩成温泉
住所：北海道広尾郡大樹町晩成2
TEL：01558-7-8161（温泉受付・宿泊予約）
営業時間：8～21時（受付は～20時）10～3月は9～21時（受付は～20時）食堂11～14時、16～20時（土・日曜、祝日は11～20時）
定休日：無休（10～3月は火曜定休）
料金：高校生以上500円、中学生300円（高校生以上、中学生は入湯税100円含む）、小学生200円、未就学児無料
（大樹町在住の70歳以上は300円）
アクセス：帯広広尾自動車道忠類大樹ICから車で約35分
駐車場：あり
URL：https://www.bansei-onsen.jp/

※記事内のデータは2023年8月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。
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［GAZOO編集部］