棚田を彩る鮮やかな赤い花！案山子コンテストも同時開催「彼岸花まつり」　奈良県明日香村

2023.09.13 06:45

「彼岸花まつり」は、明日香村稲渕にて毎年9月に行われる催し。村の至るところで咲き誇る真っ赤なヒガンバナは、秋の訪れを告げる光景としておなじみだ。2023年も、ヒガンバナが見頃となる9月23日（土祝）・24日（日）に開催される。ヒガンバナは橘寺の北側や飛鳥川の飛び石周辺などで見られるが、なかでも「日本の棚田百選」のひとつ「稲渕の棚田」を背景に咲く群生は見ごたえあり。案山子ロードといわれる朝風峠周辺も、撮影スポットとして多くのカメラマンが訪れる。石舞台周辺には白いヒガンバナ、岡寺の境内には黄色いヒガンバナも咲くという。石舞台の駐車場に車を停めて、散策してみよう。

石舞台の駐車場から車で約5分の「明日香村食堂」は、スパイスカレーやうどん、スイーツなどを提供するカフェ。作りたてのおにぎりや鯛パイ、カフェラテは特に人気。土・日曜のみの営業だが、変更になる場合もあるのでSNSでチェックしよう。石舞台からも近く、和テイストでくつろげる、おすすめの店だ。

最後は、明日香村食堂から車で約10分の「国定飛鳥歴史公園」甘樫丘（あまかしのおか）地区へ。国営飛鳥歴史公園は、総面積約60ヘクタールにわたる広大なエリアの総称で、「甘樫丘地区」、「石舞台地区」、「高松塚周辺地区」、「祝戸（いわいど）地区」、「キトラ古墳周辺地区」の5地区からなる。標高148メートルの甘樫丘の展望台からは、きれいな稜線を描く大和三山の耳成山（みみなしやま）、畝傍山（うねびやま）、天香久山（あまのかぐやま）を眺望できる。夕暮れの時間帯は特に美しく、おすすめだ。

色鮮やかなヒガンバナが咲き、棚田では実った稲穂が頭を垂れる。初秋の明日香村をドライブしよう。

彼岸花まつり

「案山子コンテスト」とともに、1995年から始まったイベント。2022年に3年ぶりに開催され、稲渕の「朝風峠」広場をメイン会場に、フードコートや、キッチンカーがオープンし、明日香産の農産品や加工食品の出前販売やステージイベントも行われた。

稲渕にあるヒガンバナの群生。見頃の時期には、多くの人が訪れる。
奥に見えるのは飛鳥寺。

明日香村食堂

2023年4月にオープンした、瓦屋根と白壁の一軒家カフェ。イートインはもちろん、テイクアウトも可能。

瓦屋根と白壁が、落ち着いた雰囲気。
エスプレッソとバニラアイスの組み合わせが絶妙な「アフォガード」。
パイ生地の中にあんこやクリームが入った人気の「鯛パイ」。カフェラテとともに。

国営飛鳥歴史公園　甘樫丘地区

『日本書紀』にも記述がある甘樫丘。7世紀前半には時の権力者、蘇我蝦夷、入鹿親子が丘の麓に邸宅を築いたという。甘樫丘展望台（展望広場）からは、飛鳥古京（明日香村）の集落や藤原京跡（橿原市内）を見下ろせる。

園路の一部は「万葉の植物園路」として、日本書紀や万葉集や古事記に登場する万葉植物を観察できる。
例年、11月頃には紅葉が見頃となる。
甘樫丘から見る夕景は、特筆ものの美しさ。

■彼岸花まつり
開催場所：奈良県高市郡明日香村稲渕地区
開催日時：2023年9月23日（土・祝）、9月24日（日）9～17時
TEL：0744-54-9200（(一財)明日香村地域振興公社）
アクセス：京奈和自動車道橿原北ICから石舞台有料駐車場まで車で約25分
駐車場：あり（石舞台有料駐車場、普通車500円）

■明日香村食堂
住所：奈良県高市郡明日香村岡1233
TEL：0744-54-5531
営業時間：土・日曜の11～17時（営業日、営業時間はInstagramにて告知）
定休日：月～金曜
アクセス：京奈和自動車道橿原北ICから車で約25分
駐車場：あり

■国営飛鳥歴史公園
住所：奈良県高市郡明日香村大字平田538（飛鳥管理センター）
TEL：0744-54-2441（飛鳥管理センター）
アクセス：京奈和自動車道橿原北ICから甘樫丘第1駐車場まで車で約20分
駐車場：あり
URL：https://www.asuka-park.jp/area/amakashinooka/

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［GAZOO編集部］