その数500体以上!さまざまな表情の羅漢像が並ぶ「五百羅漢」 兵庫県洲本市

  • 写真提供:淡路島観光協会

洲本市安乎(あいが)にある「蓮花寺(れんげじ)」は、淡路四国八十八ヶ所霊場 第七十四番に数えられる、真言宗の古刹。淡路島の花の名所を花の札所としてめぐる「あわじ花へんろ」のひとつでもある。有名な五百羅漢(ごひゃくらかん)は、室町時代から戦国時代の浄土真宗の僧、実如上人(じつじょしょうにん)が寄進を募り十六羅漢を安置したのが始まりで、その後4代にわたり66年をかけて、総数約530体の五百羅漢が安置されたという。それぞれ表情が異なる五百余の木像の中に、近親者に似た像を見つけられるかも。堂の中にずらりと並ぶ羅漢像は、一見の価値ありだ。

蓮花寺から車で約15分 の「名号石(みょうごいし) 」は、県内きってのおすすめ紅葉スポット。蓮花寺と同じく、あわじ花へんろのひとつに認定されている。陀仏川(だぶつがわ)に架かる小さな橋を渡った先に念仏供養塔である名号石を安置した御堂があり、モミジの大木が続く渓流沿いは、近隣住民の格好の散歩コースになっている。花の札所スタンプラリーのスタンプ台が設置されたところに駐車スペースがあり、そこから本尊である石をまつった祠まで、モミジを見ながらゆっくり歩いて5分ほど。駐車スペースまでは、山道を上って行くこととなり、道幅が細くなる箇所もあるので運転には注意が必要。

名号石から車で約10分 の「洲本温泉 うるおいの湯 足湯 」は、誰でも利用できる公共の足湯。2018年に泉源として新たに開湯した「うるおいの湯」に、足湯で気軽に浸かることができる。泉質は疲労回復、冷え性、神経痛などに効果があるとされる弱アルカリ性単純温泉。ベンチに座ってのんびりと洲本のシンボル、国立公園三熊山や洲本城跡を眺めながらゆったりと疲れを癒そう。

見ごたえのある五百羅漢や紅葉の名所をドライブし、秋の休日を楽しもう。

蓮花寺

鎌倉時代の末、宇多天皇の菩提を弔い全国を行脚していた禅定律師が1332年に建立した寺。寺の名は、後宇多天皇ゆかりの京都にある蓮花峰寺より名付けられたと伝わる。

  • 写真提供:淡路島観光協会

    五百羅漢を安置する、五百羅漢堂。

  • 写真提供:淡路島観光協会

    五百羅漢の中にある賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)は「なでぼとけ」と呼ばれ、病気の人が患部をなでることで、病を治してくれると言い伝えられている。

名号石

川沿いに紅葉した木々が続き、川をまたぐ橋の向こうに本尊である念仏供養塔、名号石がある。名号石にある「南無阿弥陀仏」の文字は、弘法大師によって刻まれたものと伝わる。紅葉の見頃は、例年11月下旬~12月上旬。

  • 写真提供:淡路島観光協会

    赤い欄干の大師橋の向こうに、名号石を安置する御堂がある。橋の下を流れるのは陀仏川。

  • 写真提供:淡路島観光協会

    赤く燃えるような見事な紅葉が続く、渓流沿いの散歩道。

洲本温泉 うるおいの湯 足湯

温泉はpH8.6、源泉47℃。女性専用の更衣室ブースが設置されている。2022年7月に周辺を整備し、ベンチを改修するなどリニューアルした。

  • 足湯の前に設けられた、大きな看板が目印。

  • 洲本八狸(すもとやだぬき)の伝説にちなみ、狸の像が置かれている。

  • 幅広のベンチに腰掛けて足を温めよう。

■蓮花寺
住所:兵庫県洲本市安乎町宮野原460
TEL:0799-28-0133
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約20分
駐車場:あり

■名号石
住所:兵庫県洲本市宇山
TEL:0799-22-0742(淡路島観光協会)
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約20分、スタンプラリーのスタンプ台が設置された駐車スペースから名号石まで、徒歩約5分
駐車場:あり

■洲本温泉 うるおいの湯 足湯
所在地:兵庫県洲本市山手2-1-806
TEL:0799-25-5820(洲本観光案内所)
利用時間:9~20時
定休日:無休(メンテナンスによる臨時休業あり)
料金:無料
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道洲本ICから車で約15分
駐車場:あり(大浜公園駐車場)

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[GAZOO編集部]

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