温暖な安房でカンザクラやウメ、ナノハナが咲く!花スポットをドライブしよう 千葉県南房総市

「石堂寺(いしどうじ)」は、南房総最古といわれる天台宗の寺院。708年(和銅元年)この地を訪れた奈良の僧、恵命と東照が草庵をつくり祀ったのが始めと伝わる。小高い山の中に広がる敷地は、緑豊かな「石堂寺の森」として花の名所でもあり、春にはウメ(top画像)やナノハナ、サクラなどが咲く。ウメが咲くのは境内の旧尾形家住宅の前で、見頃は例年2月下旬~3月中旬。本堂をはじめ、旧尾形家住宅や多宝堂、薬師堂、木造十一面観音立像は国の重要文化財に指定されている。花を愛でつつ、貴重な文化財も見学しよう。

石堂寺から車で約20分の「抱湖園(ほうこえん)」では、早咲きの寒桜「元朝桜(がんちょうざくら)」が例年2月上旬頃より開花する。抱湖園は房総半島南端の安房(あわ)地域で初めて花づくりに成功した薬剤師、間宮七郎平が自ら山を切り開き整備した庭園。約60本もの元朝桜に加えてナノハナも咲き、春爛漫の光景が広がる。遠く青い海が見える小高い山上に映える、サクラのピンクとナノハナの黄色が鮮やかだ。

最後は、抱湖園から車で約20分の「高家神社(たかべじんじゃ)」へ。国内でも珍しい、料理の神様をまつる神社だ。紅梅、白梅を観賞でき、毎年2月下旬には「梅見会」が行われるウメの名所でもある。2月末までは境内を竹灯籠が彩る「竹あかり」を開催。あたたかな灯りに包まれた、幻想的な光景を楽しめる。

春がひと足早く訪れる、温暖な南房総で花の名所をドライブしよう。

石堂寺

樹齢約1000年の御神木やハート形の「ハートの池」などが点在する森の中の境内には、ウメのほかにも、サクラやモモ、アジサイ、ツバキなどが咲く。「波の伊八」といわれた名彫刻師、武志伊八郎の彫刻も見どころ。

  • 写真提供:(公社)千葉県観光物産協会

    駐車場から石段を上ると、赤い「仁王門」が迎えてくれる。

  • 写真提供:(公社)千葉県観光物産協会

    安房三名工のひとり「波の伊八」こと、武志伊八郎の彫刻。特に波の彫刻で知られ、波を彫らせたら天下一品といわれる。

抱湖園(元朝桜)

大正~昭和時代の園芸家、間宮七郎平が郷里の南房総市和田町で薬局経営の傍ら花の栽培に取り組み、抱湖園を開いたという。元朝桜は間宮七郎平が植えた桜で、旧暦の元旦の頃の朝に咲くことから名付けられた。

  • 写真提供:(公社)千葉県観光物産協会

    ピンクの元朝桜とナノハナの黄色がカラフル。

  • 写真提供:(公社)千葉県観光物産協会

    太平洋を見下ろす高台に位置する抱湖園。

高家神社

料理の神様をまつる神社として、料理関係者も多く参拝する。毎年5月、10月、11月には、平安時代の宮中行事を再現した「庖丁式」が行われ、包丁と箸のみで魚をさばく様子を公開する。

  • 境内には紅梅や白梅がおよそ50本咲く。見頃は例年2月下旬~3月中旬。

  • 毎年恒例となった「竹あかり」。参道の両脇には、千倉中学校の生徒がつくった竹灯籠が灯る。

■石堂寺
住所:千葉県南房総市石堂302
TEL:0470-46-2218
開門時間:8~18時(法務などで不在の場合あり)
料金:拝観料300円
アクセス:富津館山道路富浦ICから車で約20分
駐車場:あり
URL:http://ishidouji.or.jp/

■抱湖園
住所:千葉県南房総市和田町花園
TEL:0470-28-5307(南房総市観光協会)
アクセス:富津館山道路富浦ICから車で約40分
駐車場:あり(徒歩約5分の市営南房総市花園駐車場を利用)

■高家神社
住所:千葉県南房総市千倉町南朝夷164
TEL:0470-44-5625(社務所)
参拝時間:9~17時(授与所)
アクセス:富津館山道路富浦ICから車で約25分
駐車場:あり
URL:https://takabejinja.com/
竹あかり開催期間:2023年12月9日~2024年2月25日 16時30分~21時30分(毎日点灯)

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