梅雨空に映える大輪の花!房総のあじさい寺「日運寺」へドライブ 千葉県南房総市

  • 写真提供:南房総市

「勝栄山 日運寺(かつえいざん にちうんじ)」は、南房総市加茂にある日蓮宗の寺。当初は「勝栄坊(しょうえいぼう)」という真言宗の小堂であったのが、文永元年(1264)11月、鎌倉からの帰途に投宿した日蓮聖人との縁から、日蓮宗に改宗したという。「房総のあじさい寺」として親しまれ、山道から斜面にかけて約2万株ものアジサイは例年6月中旬から7月上旬に見頃となる。タマアジサイを中心に、ピンクやブルーなどの大輪の花がカラフルだ。朱塗りの仁王門(top画像)との対比も美しい。

日運寺から車で約30分の「伏姫籠穴(ふせひめろうけつ)」は、江戸時代後期に書かれた曲亭馬琴の長編小説『南総里見八犬伝』において、伏姫と里見義実の愛犬・八房(やつふさ)が隠れたという洞窟。木々がうっそうと茂り神秘的な雰囲気と、いかにも人が籠もりそうな洞窟は、架空の登場人物である伏姫と八房が実際にここに隠れていたと錯覚してしまうほどだ。洞窟の中には小説に登場する「仁義礼智忠信孝悌」を表す8個の玉が鎮座。これは儒教の「五常の徳」に、馬琴が忠・孝・悌を追加したものだという。

伏姫籠穴から車で約20分の「原岡桟橋」は、今や全国でも珍しい木製の海桟橋。富浦湾へと続く桟橋から対岸の三浦半島や伊豆方面までを見渡せる、人気の絶景スポットだ。ノスタルジックな木の桟橋で、潮風に吹かれのんびり海を見ているだけで、心和む時間が流れる。夕暮れ時には、運がよければ夕焼けを背に浮かぶ富士山のシルエットを見られるかも。

梅雨の合間、アジサイの名所や物語の舞台、話題のビュースポットをめぐり、南房総をドライブしよう。

勝栄山 日運寺

安房の豪族、勝浦正木氏の菩提寺。飲料水がなく村人が困窮していた時、日蓮聖人が祈願し御杖を立てたところ清水が湧き出てきたと伝わる井戸がある。境内の見事なアジサイは、昭和45年(1970)に檀家の協力により植樹されたもの。

  • 写真提供:南房総市

    色とりどりのアジサイが咲き誇り、多くのカメラマンも撮影に訪れる。

伏姫籠穴

富山(とみさん)中腹の緑深い森の中にあり、八房と隠れていた伏姫が最期を迎えた地とされる。籠穴の中にあるのは『南総里見八犬伝』の中心人物、八犬士が持っていたという仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8個の玉。

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    伏姫籠穴の山門入口。

  • 写真提供:南房総市

    籠穴の入口は高さ1mほど。奥に「仁義礼智忠信孝悌」の玉が見える。

原岡桟橋

1921年(大正10年)に漁業用として整備された桟橋。テレビドラマやCMのロケ地に使われたこともある。

  • 写真提供:南房総市

    海に向かって突き出た桟橋と柱から下がる裸電球がノスタルジック。

  • 写真提供:南房総市

    夕焼けを背に富士山のシルエットが浮かび上がる。

■勝栄山 日運寺
住所:千葉県南房総市加茂2124
TEL:0470-46-2196
アクセス:富津館山自動車道富浦ICから車で約20分
駐車場:あり

■伏姫籠穴
住所:千葉県南房総市合戸269
TEL:0470-28-5307(南房総市観光協会)
アクセス:富津館山自動車道鋸南富山ICから車で約10分
駐車場:あり(富山観光駐車場および山門入口)

■原岡桟橋
住所:千葉県南房総市富浦町原岡地先
TEL:0470-28-5307(南房総市観光協会)
アクセス:富津館山自動車道富浦ICから車で約10分
駐車場:あり

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