仙人も居ついたという美観！青く輝く川を見下ろす「仙人岩吊り橋」　栃木県那須塩原市

「仙人岩吊り橋」は、箒川（ほうきがわ）の支流・鹿股川に架かる幅1m、長さ60mの吊り橋。鉱物を含み青く輝く鹿股川を見下ろせ、そのあまりに美しい景観に、降り立った仙人が鹿股川の大岩をねぐらにしたことから「仙人岩」と呼ばれる岩の近くにある（現在、仙人岩はがけ崩れにより見ることができない）。塩原渓谷を中心に7つある吊り橋の中でも、ぜひ訪れたいおすすめの吊り橋だ。新緑や紅葉の季節はもちろん、夏なら涼を感じるひとときを過ごせそうだ。

仙人岩吊り橋から車で約5分の「榮太樓」は、くるみ最中や温泉まんじゅうで知られる塩原温泉郷の甘味処。2011年に誕生した塩原温泉名物のワンハンドフード「とて焼」提供店のひとつでもある。「きまぐれとて」は、分厚い生地の中に、季節のフルーツや自家製のあんこ、白玉などがたっぷり。「とて焼」の名は、明治から昭和にかけ塩原を往来していた「トテ馬車」の「トテ、トテ」というラッパの音にちなんだもの。

帰りは、榮太樓から車で約30分の「板室健康のゆ　グリーングリーン」へ。「下野（しもつけ）の薬湯」といわれる板室温泉の日帰り温泉施設。那珂川が流れる板室温泉街にあり、板室温泉伝統の入浴法「綱の湯」を楽しめる。天井から下がる綱につかまり、立ったまま深い浴槽に浸かることで胸の位置から水圧がかかり、末端の毛細血管まで血のめぐりが良くなるという。膝や腰などの関節痛に特に効果が期待できる。

美しい渓谷にある滝や吊り橋を訪ね、温泉街をとて焼き片手に散策。下野の薬湯でひと休みと、那須塩原市をドライブしよう。

塩原に数ある吊り橋の中でも長さが短く小規模の橋だが、川や周辺の景色も含めて景観が素晴らしい。河原が近いので、下まで降りて川に足を浸してみても。

箒川を望むカフェを併設した和菓子店。自家製のあんこが評判で、テレビ番組で紹介されたことも。栃木を代表する郷土料理「しもつかれ」（正月の塩引き鮭の頭や節分の福豆など残り物を利用した料理）にちなんだ「しもつカレーうどん」やあんこ、ホイップ、バターがついた「鬼の厚切りトースト」などの食事メニューも好評。

浴場は週単位で男女が入れ替わる。かつての板室共同浴場を再現した「綱の湯」がある露天風呂は、大岩を積み上げた野趣あふれる造り。ジェットバスや寝湯のある大浴場、畳敷きの広い休憩室や食事処も完備。

■仙人岩吊り橋
住所：栃木県那須塩原市塩原　
TEL：0287-32-4000（塩原温泉観光協会）
アクセス：東北自動車道西那須野塩原ICから車で約25分
駐車場：あり（塩原温泉ビジターセンター）、仙人岩吊り橋まで徒歩約25分

■榮太樓
住所：栃木県那須塩原市塩原689
TEL：0287-32-2155
営業時間：8～18時（売店）、10時30分～16時（カフェ）
定休日：不定休
アクセス：東北自動車道西那須野塩原ICから車で約30分
駐車場：あり
URL：https://ankotarou8181.com/

■板室健康のゆ　グリーングリーン
住所：栃木県那須塩原市百村3090-6
TEL：0287-69-0232
営業時間：10～19時（入館は～18時）、11～3月は～18時（入館は～17時）
定休日：第4水曜（祝日の場合は翌日）、12月31日～1月2日
料金：500円、小・中学生200円、65歳以上200円、乳幼児無料
65歳以上は年齢確認できるもの、乳幼児は住所確認できるものが必要
アクセス：東北自動車道西那須野塩原ICから車で約25分
駐車場：あり

※記事内のデータは2024年6月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。
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