冬直前の秋の装い！湿原が黄や赤に染まる尾瀬ヶ原の草紅葉　群馬県片品村

至仏山（しぶつさん）と燧ヶ岳（ひうちがたけ）の両山に囲まれた本州最大級の高層湿原「尾瀬ヶ原」。8月下旬ともなるとその短い夏が終わり、湿原には初秋の気配が漂う。9月下旬～10月中旬にかけては、湿原の草が色づく「草紅葉（くさもみじ）」が見頃だ。最初は草の先端がオレンジ色に染まり、日差しを受けて黄金色に輝く。さまざまな色合いが混じり合い、時間帯によって濃淡が変わるなど、同じ日、同じ道でも違う表情の草紅葉の景観を楽しめる。草が少しずつ茶色になっていくと山々の樹木の紅葉が始まり、10月下旬には尾瀬沼・尾瀬ヶ原周辺で初雪がちらつく日もあるという。尾瀬への道路が通じているのは11月上旬まで。冬になる前の草紅葉を見に行こう。

次は、尾瀬第一駐車場から車で約15分の「味創り 雪月花」と「尾瀬 万里姫どうふ」へ。どちらも同じ白い蔵造りの建物にあり、「味創り　雪月花」ではジャズが静かに流れる和の空間で、炭火で焼いた伊賀牛や伊達鶏のコース料理を味わえる。「尾瀬　万里姫どうふ」では、片品村で育った希少大豆「大白」と､平成の名水百選である「尾瀬の郷片品湧水群」の水を使用したざる豆腐「万里姫どうふ」を販売。豆乳やおからパウダーなども購入でき、おみやげにおすすめだ。

ドライブの最後は、尾瀬 万里姫どうふから車で約2分の「寄居山温泉 ほっこりの湯」へ。地元の人々に長い間愛されてきた公衆浴場をリニューアルした、アットホームな雰囲気の日帰り温泉施設だ。高台にあり、浴場の窓からは片品の自然風景を、休憩所からは片品川の流れを一望。大崖の湯を源泉とし、無色透明のアルカリ性単純温泉に浸かって、運転の疲れを癒やしていこう。

秋さわやかな湿原や温泉、片品の大豆と水で作る「万里姫どうふ」と炭火料理の名店へ、ドライブしよう。

「夏の思い出」でも歌われるミズバショウ、鮮やかな黄色のニッコウキスゲなど、美しい高山植物で人気の尾瀬の湿原。その広さは南北2㎞、東西6㎞にもおよぶ。山ノ鼻と尾瀬沼にあるビジターセンターで、ルートや観察ポイントなどについての情報を入手できる。

惜しまれつつ2018年に閉店した人気店「尾瀬ドーフ」のざる豆腐を引き継ぎ、2019年に開店。おすすめは「枝豆ざる豆腐」。ざる豆腐のほか豆乳やおから、おからパウダーなどが揃う。同じ建物にある「味創り　雪月花」は、片品村の名匠がつくる「金次郎炭」で焼く炭火焼の創作料理が好評。

寄居山公園の一角にある日帰り温泉施設。入浴後は畳の休憩所やソファで休憩できる。館内には、雑貨や駄菓子を販売するコーナーも。フェイスタオルは260円で販売、バスタオルは350円でレンタルしているほか、浴室にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、固形石鹸があり、手ぶらで訪れても大丈夫。

■尾瀬ヶ原
住所：群馬県利根郡片品村戸倉
TEL：0278-58-3222（片品村観光協会）
アクセス：関越自動車道沼田ICから尾瀬第一駐車場まで車で約50分
駐車場：あり

■尾瀬 万里姫どうふ
住所：群馬県利根郡片品村鎌田4125
TEL：0278-25-8911
営業時間：11～20時 ※売り切れ次第終了
要予約（予約専用番号：080-6537-0841　9～20時　年中無休）
アクセス：関越自動車道沼田ICから車で約50分
駐車場：あり
URL: https://oze-setsugekka.jp/

■味創り　雪月花
住所：群馬県利根郡片品村鎌田4125
TEL：0278-58-4718 ※要予約（予約専用番号：080-6537-0841、9～20時、年中無休）
営業時間：11～20時
アクセス：関越自動車道沼田ICから車で約50分
駐車場：あり
URL: https://oze-setsugekka.jp/

■寄居山温泉 ほっこりの湯
住所：群馬県利根郡片品村鎌田4078-1
TEL：0278-58-4568
営業時間：13～20時（受付は～19時30分）
定休日：木曜（行楽シーズン及び祝日は営業）
料金：大人650円、子ども450円、幼児無料
アクセス：関越自動車道沼田ICから車で約30分
駐車場：あり（寄居山公園駐車場と兼用）

※記事内のデータは2024年9月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。
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