神話の里に現れる雲海！絶景「天空のブランコ」を漕ぎに行こう　宮崎県高千穂町

2024.10.11 06:30

「国見ヶ丘」は、高千穂盆地を見下ろす標高513mの丘。神武天皇の孫・建磐龍命（たていわたつのみこと）が九州統治の際、国見をしたと伝わる。眺望が素晴らしく、雲海の名所としても知られ、例年秋から冬の朝に複数の条件が揃うと雲海が発生するという。丘にある「天空のブランコ」と呼ばれるブランコは、神秘的な雲海を一望する絶景ブランコ（top画像）。荘厳な光景をぜひこの目に収めよう。また、天孫降臨で知られる瓊々杵尊（ににぎのみこと）の銅像もある。

国見ヶ丘から車で約10分の「槵觸（くしふる）神社」は、記紀（古事記と日本書紀）神話で「天孫降臨の地」と伝わる「槵觸の峰」にある神社。天照大神（あまてらすおおみかみ）から三種の神器を授かり、世を治めるよう降臨を命じられた孫の瓊々杵尊が降り立ったのが、槵觸の峰だ。槵觸の峰は古来より神山として崇められ、神社は高千穂八十八社に数えられている。槵觸の峰をご神体としていたが、1694年（元禄7）に社殿が建立され、瓊々杵尊をはじめとする国譲り神話の神々が祀られている。

槵觸神社から車で約10分の「あまてらすの隠れcafe」は、陶器の販売も行うカフェテラス。天岩戸の渓谷を眺めるテラス席で、ドリンクやソフトクリーム、高千穂牛ドッグや高千穂牛麺、パンケーキなどのオリジナルメニューを楽しめる。工房、五峰窯（ごほうがま）で作陶し販売する高千穂焼は、急須や湯呑み、マグカップ、一輪挿しなど日常で使える陶器。ギャラリースペースでは高千穂のおみやげも購入できる。おみやげを見つけたら、テラス席で一服しよう。

神話の里、高千穂で雲海スポットや天孫降臨の地、隠れカフェをドライブしよう。

国見ヶ丘

阿蘇五岳や祖母連山（そぼれんざん）、天香具山、高天原、高千穂盆地などを見渡す眺望抜群の丘。雲海は晴天の日が2～3日続き、朝晩と昼との温度差が15℃以上、適度な湿度があり、晴天無風の日に発生するという。発生時期は例年9月下旬から12月上旬にかけて。早朝がおすすめだ。

雲海の向こうに太陽が顔を出し、神々しいばかりのご来光。
雲海に向かって天空のブランコを漕いでみよう。
高千穂町で創業した「神楽酒造」の初代社長が寄贈した瓊々杵尊像。高さ4.8m。

槵觸神社

日本神話ゆかりの地といわれる高千穂。古事記や日本書紀に描かれる高天原（たかまがはら）神話、日向（ひむか）神話の舞台とされている。古事記には「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降ります」と天孫瓊々杵尊（ににぎのみこと）の天降り神話として槵觸神社が登場。神社周辺には「四皇子峰（しおうじがみね）」や「高天原（たかまがはら）」など、神話にまつわる史跡が残る。