一木造りの仏像に会いに行こう！紅葉も見頃の古保利薬師やまったりできる古民家カフェへ　広島県北広島町

「古保利薬師（こおりやくし）」で知られる「古保利薬師福光寺（ふっこうじ）」は、824年（天長元）、弘法大師により開基されたと伝わる寺。薬師堂に安置された古保利薬師や本尊両脇侍の日光、月光菩薩、四天王4体、十一面観音3体、吉祥天、千手観音各1体の12体は、国の重要文化財。平安初期の仏教彫刻を代表する仏像群は、慈愛に満ちた優しい表情が特徴的だ。現在は廃寺となっているが、仏像群は古保利薬師収蔵庫に保存され、現在もすべて鑑賞できる。

古保利薬師福光寺から車で約20分の「西教寺（さいきょうじ）」は、1628年（寛永5）に建立された浄土真宗の本願寺派の寺。本堂にはイチョウの木が使われたことから「いちょうでら」と呼ばれている。境内にある、寺の屋根よりも高く伸びたイチョウの木は樹高約20m、幹周り約5.8mという県下有数の大木。イチョウの葉が黄色く色づく季節には、多くの人が訪れる人気スポットだ。

西教寺から車で約20分の「まがりかふぇ」は、畑のあぜ道を入ったところに建つ、古民家風の一軒家カフェ。店内はカウンター席、窓カウンター席、テーブル席と合わせて6席。おしゃれなペンダントライトやオブジェなどに、オーナーのセンスがさり気なく光る。窓カウンター席の眼の前には窓ガラス越しに田んぼが広がり、静かに眺めているだけで心豊かな時間が過ごせそう。ふらりと訪れても、席が空いていれば好きなところで思い思いにのんびりくつろげるのが嬉しい。営業時間や定休日をSNSでチェックして出かけよう。

一本の木から掘り出した一木造（いちぼくづくり）の古仏群や黃葉したイチョウの大木、のどかな田園風景に囲まれたカフェを、ドライブで巡ろう。

鎌倉時代以降、大朝荘（おおあさのしょう）の地頭（じとう）となった吉川氏の保護を受け栄えるが、1600年（慶長5）の関ケ原の戦いの後、吉川氏の岩国への国替えとともに廃れ、明治時代に無住の寺となったが地元有志の働きかけにより、1942年（昭和17）には本尊の薬師如来が国宝に、ほか11体が重要美術品に指定され、1950年（昭和25）にはいずれも国の重要文化財に指定替えされた。山門脇の大ヒノキは落雷により折れたものの樹齢1000年を誇る県の天然記念物。

北広島町大朝（おおあさ）にある寺院。世をはかなんだ石橋治郎兵衛慰政遠が、石山本願寺の第9代実如（じつにょ）上人の直弟となって市木村（いちぎむら）の猪子山（いのこやま）麓に草庵を結んだことが始まり。当代の住職は第19代。

自動車やバイクのツーリングで訪れる人も多い、人気カフェ。ランチはホットサンドとオムライスがあり、2日前までに要予約。ランチの予約がなければ、ソファ席がある和室スペースを利用できる。

■古保利薬師福光寺
住所：広島県山県郡北広島町古保利224
TEL：0826-72-5040
拝観時間：9時～16時30分
休館日：月曜（祝日の場合は翌日）
拝観料：大人300円、高校生100円、中学生以下無料
アクセス：中国自動車道千代田ICから車で約5分
駐車場：あり

■西教寺
住所：広島県山県郡北広島町大朝2977
TEL：0826-82-2086
拝観時間：8～17時
定休日：無休
拝観料：無料
アクセス：浜田自動車道大朝ICから車で約10分
駐車場：あり
URL：https://ravijoursena3.wixsite.com/saikyouji-oasa

■まがりかふぇ
住所：広島県山県郡北広島町下石716-1
TEL：0826-83-0855
営業時間：平日12～15時　土・日曜12～16時
定休日：不定休
アクセス：浜田自動車道大朝ICから車で約15分
駐車場：あり
URL：https://magaricafe.1web.jp/

※記事内のデータは2024年10月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。
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