季節の花々が彩る境内！娘とオオカミの説話に登場する観音様「慈眼寺」　大阪府能勢町

「慈眼寺（じげんじ）」は、三草山（みくさやま）麓にある曹洞宗の寺。境内の観音堂傍の宝篋印塔（ほうきょういんとう）は、基壇に1354年（文和3）と刻まれた歴史あるもので、高さは206.7センチあり、完全なものとしては能勢町最大規模とされる。この塔は、6世紀後半に百済の日羅上人が訪れた三草山山頂に開いた寺、三草山清山寺から移されたものだという。観音堂に安置された御本尊（千手観音）は、その昔、父の冤罪を晴らした娘の説話に登場する願掛観音として知られる。境内には季節ごとにアジサイやボタン、スイレン、オニユリ、ヒガンバナなど、住職が育てる花々が美しく咲き、こちらも見どころだ。

慈眼寺から車で約20分の「能勢けやきの里」は野菜や米、果物などを販売する、農家直営の農産物直売所。2024年11月2日に、新店舗にてリニューアルオープンした。新築の建物に、旬の野菜や栗の王様といわれる銀寄栗、新米といった能勢の特産品が並ぶ。稲を刈って2日後には店頭に並ぶ新米は、毎年多くの人が購入。リニューアルにより新たにイートインができるようになり、休憩できるようになった。

能勢けやきの里から車で約5分の「N’s kitchen」は、大正時代の古民家を改装したカフェ＆レストラン。要予約の創作コース料理をはじめ、自家製のスイーツやドリンクが評判だ。有機栽培や低農薬野菜など、地元の野菜をふんだんに使った料理は、ドレッシングやソースももちろん手作り。貴賓をもてなす場として使われていた建物にふさわしく、天井や欄間に至るまでクラシカルな意匠が光る店内で賞味しよう。

願掛千手観音のある寺や、リニューアルした野菜直売店、人気の古民家レストラン。能勢町へドライブしよう。

前身は、三草山山頂に清山寺を開いた日羅上人が、山の麓に造った49院の寺院（宿坊）のひとつ「自雲庵」。父の冤罪を晴らすため、神山（こやま）の観音様へ21日の願掛けを行った娘が、願掛け最後の日に出会ったオオカミ（千手観音の化身）にちなみ、境内にはオオカミの石像が建つ。境内にあるボタンを押して、娘と神山の観音様の話を聞くことができる。境内には、美奴売（みぬめ）の神様（水の神様）が宿る三草山から湧き出した美奴売水が流れている。

能勢町の東、東郷地区にある直売所。2011年6月に開業した。野菜や果物、米のほか、卵や季節のジャム、はちみつなどの加工品も販売。

能勢町東郷地区にある人気の一軒家カフェ。東郷地区は、この地を支配した能勢氏の本拠地として城が築かれ、街道沿いは城下町として発展。その当時の面影を伝える町並みにふさわしい、趣ある古民家で食事やお茶を楽しめる。

■慈眼寺
住所：大阪府豊能郡能勢町神山286
TEL：072-734-0341
アクセス：新名神高速道路箕面とどろみICから車で約30分
駐車場：あり
URL：https://nose-jigenji.or.jp/

■能勢けやきの里
住所：大阪府豊能郡能勢町地黄2240
TEL：072-741-9563
営業時間：9～16時
定休日：木曜、年末年始
アクセス：新名神高速道路箕面とどろみICから車で約20分
駐車場：あり

■N’s kitchen
住所：大阪府能勢町野間出野71-2
TEL：072-737-1910
営業時間：11～18時（17時LO）
定休日：月～水曜
アクセス：新名神高速道路箕面とどろみICから車で約20分
駐車場：あり

※記事内のデータは2024年11月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。
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