白亜の華麗な洋館にうっとり!「仁風閣」を優雅に観賞しに行こう 鳥取県鳥取市

(C)鳥取県

仁風閣(じんぷうかく)は明治40年(1907)に建てられた美しい洋館で、国の重要文化財に指定されている。鳥取藩主であった池田仲博侯爵が、当時の皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として鳥取城跡の扇御殿跡に別邸を建てたもので、東郷平八郎により「仁風閣」と名付けられた。白亜の建物はフレンチ・ルネッサンス様式を基調とした優美な姿で、館内は各部屋の装飾やらせん階段などに職人たちの芸術的な技術をみることができる。また、周辺は久松公園(きゅうしょうこうえん)として整備され、建物の外観と一帯の自然の調和はまるで絵画のような美しさだ。仁風閣を見学したあとは、裏手にある庭園へ。茶室の宝扇庵(ほうせんあん)などがある池のまわりを散策するのもおすすめ。
仁風閣は映画のロケ地として使用されたことがあるほか、随時、歴史講座やバイオリンコンサート、人力車の運行などさまざまな催しが行われている。ホームページのイベント情報をチェックして出かけよう。

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池田侯爵が設計を依頼したのは片山東熊(かたやまとうくま)工学博士、監督は片山博士の後輩である鳥取市出身の橋本平蔵工学士。片山博士は赤坂離宮や京都国立博物館などの建築を設計。

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各室には「御座所」など、皇太子が宿舎として利用した当時の名称が付けられている。マントルピース(暖炉飾り)やカーテンボックスにも職人の高い技術がうかがえる。

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建物奥のらせん階段は見事。支柱がなく、高さ4mの階段をケヤキの厚板で支え、ため息が出るような曲線美を造り出している。

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白亜の木造瓦葺2階建てで、正面はセグメンタルぺディメント(櫛形破風)の棟飾りを主なモチーフとしている。2階ベランダからは宝隆院庭園が一望でき、天気がよければ大山も見える。

DATA
スポット名称:国指定重要文化財 仁風閣
住所:鳥取県鳥取市東町2丁目121
TEL:0857-26-3595
開館時間:9~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、祝日の翌日、年末年始
観覧料:大人150円、小中高生無料、65歳以上無料
アクセス:鳥取自動車道鳥取ICから車で約30分
駐車場:あり(お堀端と鳥取県庁北側の駐車場を利用)
URL:http://www.tbz.or.jp/jinpuukaku/

※記事内のデータは2018年8月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

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