【ドライブコラム】最近よく目にする「スマートIC」ってなあに? 知ればあなたもスマートドライバー! 山梨県
「スマートIC(インターチェンジ)」と言われてピンとこない方も多いのでは?これは、全国各地で増えているETC専用のシンプルな出入口のこと。高速道路沿いなのに従来の出入口から離れているため、遠回りをしないと行けなかった場所へアクセスしやすくなったり、手前のスマートICで降りることで少し料金がお得になる場合もある。また、降りるべきインターチェンジをうっかり通り過ぎてしまった場合もロスタイムを減らすことができる、といった高速道路がより便利になる施設。一般道から高速道路のサービスエリア・パーキングエリア(以下、SA・PA)へ直接アクセスできるスマートICもあるので、注意点や利用のポイントをチェックして、スマートICを有効に活用しよう。
「スマートIC」とは?
「スマートIC」とは、ETC機器を搭載した車両専用ICの名称のこと。2004年10月より行われた社会実験から、2006年10月に本格導入。2009年の制度改正から社会実験が不要になったこと&従来のICより低コストで導入できることもあり、現在は全国114か所に展開(2018年8月10日時点)。今後も各高速道路で続々とスマートICが増える予定だ。
スマートICの使い方はとにかく簡単! ETC機器を搭載し、ETCカードをきちんと挿入していれば通行できる。一般的なICのETCレーンと異なる点は、通過の際、開閉バーの手前で「減速」ではなく「一旦停止」が必要なこと。また、一部のスマートICでは営業時間や車種の制限があるので注意。出かける前にスマートICを含めた目的地周辺のICをチェックしておこう。
▼ネクスコ中日本が管理する高速道路のスマートIC一覧
URL:http://sapa.c-nexco.co.jp/guide/smartic/
▼ネクスコ東日本が管理する高速道路のスマートIC一覧
URL:https://www.driveplaza.com/sapa/shisetsu_service/smart_ic/
▼ネクスコ西日本が管理する高速道路のスマートIC一覧
URL:https://www.w-nexco.co.jp/etc/smartic/iclist.html
「スマートIC」は2つのタイプがある。その特徴と使い方を解説!
タイプ1:SA・PA接続型
スマートICと高速道路との接続にSAまたはPAを経由するタイプ。一般道からスマートIC入口を通過し、SA・PAで食事や買い物などの休憩や給油を済ませてから高速道路へ進入できる。逆に、高速道路からSA・PAに入り休憩や給油を行ってから、スマートIC出口を通過して一般道に出ることができる。
なお、スマートICを備えたSA・PAでも、スマートICを利用した出入経路からSA・PA施設に立ち寄れない場合がある。SA・PA内にお目当ての施設があるなら事前チェックは忘れずに。
【SA・PA接続型:例1】
中央自動車道(上り)双葉スマートIC「出口」を利用してみた
1:高速道路上の標識。双葉SAにETC出口があることを示している。
2:SAに入ったら最初にETC出口がどの位置にあるかを確認しよう。
3:双葉SAのスマートIC出口を利用する場合は、休憩施設を利用できない旨案内看板がある。
4:標識や路面に描かれたETCゲートの青白ペイントなどを目印に車を進めよう。
5:双葉SAのスマートIC出口の場合は、車長制限がある。
6:ゲートを利用する場合は、必ず一旦停止すること。
◇ムービーで観てみよう
- 「スマートIC」ってなあに?双葉SAスマートIC「出口」
【SA・PA接続型:例2】
中央自動車道(上り)双葉スマートIC「入口」を利用してみた
1:一般道からスマートICの入口へ接続する場所にある標識。
2:ETC入口では十分にスピードを落として進入しよう。
3:バーに近づく取材車。バーの上部には監視カメラが設置されている。
4:バーの手前では、徐行ではなく、必ず一旦停止すること。
5:車両に搭載したETC機器にセンサーが反応して、バーが開く。
6:双葉SAのスマートIC入口の場合は、ゲート通過後、SA施設を利用する駐車場へとつながる。
高速道路本線への流入は、SA施設利用者と同様となる。
◇ムービーで観てみよう
- 「スマートIC」ってなあに?双葉SAスマートIC「入口」
中央自動車道双葉SA(上り)で、名物料理を味わったり、おみやげをゲットしよう。
- (左下)「ほうとう」980円(税込)。山梨名物「ほうとう」は、極太の麺をカボチャをはじめとした季節の野菜と一緒に煮込み、味噌で仕立てた鍋料理。(右下)「桔梗信玄生プリン」4個入982円(税込)は、山梨の定番土産のひとつ、桔梗信玄餅を販売する桔梗屋からうまれた極旨プリン。おなじみの風呂敷パッケージが目印。
タイプ2:本線直結型
スマートICと高速道路本線が直接接続したタイプ。SA・PAとも関係がなく、従来のICとは別に新設される。混雑するIC間には渋滞緩和を目的に設置され、車両通行量を分散させる効果にも期待が向けられている。
【本線直結型:例3】
中央自動車道(上り) 笛吹八代スマートIC「出口」を利用してみた
1:高速道路上にあるスマートICの標識。
2:「ETC専用」の表示があるICがスマートICとなる。
3:分岐路に入ったら十分に減速しよう。
4:スマートICの分岐部は、敷地の制約からカーブが急な場合があるので注意が必要。
5:バーの手前では必ず、一旦停止。
6:笛吹八代スマートIC出口の場合、ゲートを通過したあとは、すぐに一般道に接続する。
◇ムービーで観てみよう
- 「スマートIC」ってなあに?笛吹八代スマートIC「出口」
【本線直結型:例4】
中央自動車道(上り) 笛吹八代スマートIC「入口」を利用してみた
1:一般道に設置されたスマートIC入口の標識。
2:専用レーンとなる道路には、ETCの文字と青色ペイント。
3:専用路に入ったら十分に減速しよう。
4:停止位置では必ず一旦停止。
5:笛吹八代スマートIC入口では、バーの手前に情報板が表示されている。
6:ゲートを通過したあとは、スムーズに加速して高速道路本線に合流しよう。
◇ムービーで観てみよう
- 「スマートIC」ってなあに?笛吹八代スマートIC「入口」
開通済みの「スマートIC」は全国で114箇所(2018年8月10日時点)
▼国土交通省 スマートICの開通済箇所一覧はこちら
URL:http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/smart_ic/donyuichi.pdf
「スマートIC」はこれからも、続々と完成予定。便利に利用してドライブを楽しもう。
※記事内のデータは2018年12月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。
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