【新しい道を走る】中部横断自動車道の増穂IC～六郷IC開通で、“日本のヘソ”を走る道路はどうなる？山梨県

2019.01.17 14:00

全線開通時には、“日本のヘソ”中部地域を走る3つの高速道路を結ぶことになる、中部横断自動車道。今回は中央自動車道と新東名高速道路の間に注目し、2017年3月に開通した増穂IC～六郷IC区間をご紹介。実際に走行してみた様子もムービーでレポート！

まずは中部横断自動車道の全体像を知ろう

中部横断自動車道（通称：中部横断道）は、完成時には静岡県の新清水JCT（新東名高速道路）から、山梨県の双葉JCT及び長坂JCT（中央自動車道）を経て、長野県の佐久小諸JCT（上信越自動車道）までを結ぶ全長約132kmの高速道路。既存の主要高速道路が互いに繋がることで、ドライブのお出かけ先や楽しみ方も増えていくことになるだろう。

今回、現地取材を行った開通区間はこちら

中央自動車道双葉JCTから接続する中部横断自動車道は、新東名高速道路新清水JCTに向かって延伸中。今回取材したのは、増穂IC～六郷IC区間。この延伸により、甲府市から清水港への所要時間が約5分短縮。高速道路と並走する国道52号線は、大型車が通行し交通量も多かったが、高速道路の区間が延びることで国道が生活道路として使われるようになった。また、医療や日常の買い物など甲府市方面に出かける人の利便性向上にも役立っている。

◇中部横断自動車道（新清水JCT～双葉JCT間）の進捗状況

: トンネル掘削工事が難工事だったことなどにより当初の計画から遅れて進行しているが、以降の工事が順調に進めば新清水JCT～双葉JCTの全区間が2019年度までに開通予定。静岡県・山梨県・長野県が今まで以上に近くなりそうだ。

: （左）今回の取材中に出会った中部横断自動車道の建設現場。六郷ICの先でもトンネル工事が進行中。（右）新東名高速道路（下り）の新清水JCT付近に掲示された看板。富沢ICへの区間開通が楽しみだ。

ムービーで観よう！　新規開通区間の増穂IC～六郷IC区間9.3㎞を走行

: 中部横断自動車道増穂ICから六郷ICを走ってみた　【3倍速再生】

走って見つけた！開通区間周辺のおすすめ観光スポット

開通区間が位置する山梨県の峡南エリアは手つかずの自然が残されているので、四季を通してさまざまな景色が楽しめる。この区間の開通により近隣だけではなく他県からの観光客も増えている。知る人ぞ知る穴場スポットも多いので、ぜひチェックしてみては？

大法師（おおぼし）公園

: 大法師山の中腹に位置し、富士川や甲府盆地、遠方には八ヶ岳や奥秩父まで一望できる公園。「日本さくら名所100選」にも選ばれ、満開時期には山頂一帯が淡いピンクに染まる。

: 階段を上ったところに広い展望スペースがあり、南東側からは天気がよければ富士山を望むことができる。高台で遮る物が全く無いため、春には桜と富士山の絶景コラボが楽しめることも。反対側には八ヶ岳があり、こちらの勇壮な眺めも忘れずに堪能したい。

住所：山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢2175
TEL：0556-22-7202（富士川町産業振興課）
アクセス：中部横断自動車道増穂ICから国道52号経由、車で約10分
料金：無料
駐車場：あり（400台/さくら祭り期間中は普通車500円、二輪車100円、マイクロバス1500円）

六郷の里つむぎの湯

: 西八代郡の町営温泉で、山間地の落ち着いた景観に溶け込む和風のなまこ壁をモチーフにした外観。大小の内風呂や露天風呂のほか歩行浴槽がある。

: ゆっくり長湯が楽しめる源泉低温浴槽（35～36℃）の内風呂は湯冷めしにくく、遠方から訪れる観光客からも好評。

住所：山梨県西八代郡市川三郷町鴨狩津向640
TEL：0556-20-2651
アクセス：中部横断自動車道六郷ICから車で約3分
料金：大人3時間400円/1日700円、小学生3時間300円/1日400円、小学生未満無料
営業時間：10～20時(受付は～19時30分)
定休日：水曜(祝日の場合は翌日)
駐車場：あり（50台/無料）
備考：平成31年3月31日までは利用時間の制限無しで大人400円、小学生300円、小学生未満無料

本栖湖