東京都で森林セラピーができる檜原村へ、観光におすすめのドライブルート

檜原村は、島を除くと東京都唯一の村。都心からわずか2時間ほどの場所にあり、面積の9割以上が森という山間の秘境だ。村内には北秋川と南秋川が流れ、都内で唯一「日本の滝百選」に選ばれた払沢(ほっさわ)の滝をはじめ大小の滝が点在する。森林のマイナスイオンに包まれて心も身体もリフレッシュできる、滝巡りのドライブへ出かけてみよう。駐車場から滝までは山道を歩くので、歩きやすい靴の用意も忘れずに。

森林に癒される、滝巡りの旅に出発!

総所有時間:2時間30分
総所有時間:2時間30分

あきる野IC~大月IC

起点は圏央道あきる野IC。秋川渓谷に沿って払沢の滝へ

東京都の西端近くにあり、神奈川県、山梨県と接する檜原村。あきる野ICを起点にドライブを始めよう。ICを降りて西に進み、秋川に沿うように走る都道33号を走る。これは別名「檜原街道」と呼ばれており、渓谷美と里山の風景を楽しめる風光明媚な道だ。あきる野市から檜原村に入ると間もなく、都道205号との分岐にぶつかり、ここを右折すると払沢の滝への駐車場がある。駐車場から滝までは整備された緩やかな上りを15分ほど歩くので、渓谷を眺めながらの快適なハイキングを楽しめる。

都内で唯一「日本の滝百選」に選ばれた払沢の滝。4段の滝で落差は62m。遊歩道から見られるのはその最下段である落差23.3mの部分のみ。冬季には氷結することもある。一帯の渓流は近隣の飲料水になっているので、汚さないように心掛けよう。
都内で唯一「日本の滝百選」に選ばれた払沢の滝。4段の滝で落差は62m。遊歩道から見られるのはその最下段である落差23.3mの部分のみ。冬季には氷結することもある。一帯の渓流は近隣の飲料水になっているので、汚さないように心掛けよう。

払沢の滝
住所:東京都西多摩郡檜原村5545-2、5545-3
TEL:042-598-0069(檜原村観光協会)
アクセス:あきる野ICから車で約30分、駐車場から徒歩15分
営業時間:見学自由
駐車場:普通車約30台(無料)

南秋川沿いの快適ドライブ、道路脇の龍神の滝へ

払沢の滝駐車場からは都道205号を戻り再び都道33号・檜原街道へ。道路は南秋川に沿って走り、点在する集落や森と渓流の眺めも楽しめる快適なドライブルートだ。檜原街道は、上川乗の交差点から先は都道206号と名前を変える。合掌造りの民宿「かんづくり荘」を過ぎると龍神の滝はもうすぐ。進行方向右手の駐車場に車を停め、山道を4分ほど下ると龍神の滝が見えてくる。

龍神の滝の落差は約18m。その昔、周囲にはムジナが多く「ムジナの滝」と呼ばれていた。その後、いつしか滝壺に棲み付いた大蛇の姿が龍に似ていたことから「龍神の滝」と呼ばれるようになったと伝わっている。
龍神の滝の落差は約18m。その昔、周囲にはムジナが多く「ムジナの滝」と呼ばれていた。その後、いつしか滝壺に棲み付いた大蛇の姿が龍に似ていたことから「龍神の滝」と呼ばれるようになったと伝わっている。

龍神の滝
住所:東京都西多摩郡檜原村数馬
TEL:042-598-0069(檜原村観光協会)
アクセス:払沢の滝駐車場から車で約30分、駐車場から徒歩4分
営業時間:見学自由
駐車場:檜原温泉センター数馬の湯 第二駐車場利用可(無料)

九頭龍神社の禊の地。神聖なる九頭龍の滝へ

龍神の滝から檜原街道をさらに東へ。1.5kmほど進むと右手に九頭龍神社が見え、その先の九頭龍橋の下にあるのが九頭龍の滝だ。16世紀ごろに創建された九頭龍神社の参拝者が、滝に打たれて身を清めることが多かったためこの名が付いたと伝わっている。橋を渡り切った先の左手に駐車場があり、滝への降り口は駐車場の正面。滝までは2分ほどだ。少し足場が悪いので慎重に下ろう。

滝は2段に分かれており落差は10m。お釈迦様が滝に打たれているように見えるという人も。
滝は2段に分かれており落差は10m。お釈迦様が滝に打たれているように見えるという人も。

九頭龍の滝
住所:東京都西多摩郡檜原村数馬
TEL:042-598-0069(檜原村観光協会)
アクセス:龍神の滝から車で約3分、駐車場から徒歩2分
営業時間:見学自由
駐車場:山城有料駐車場(1時間以内100円、それ以上は1日500円)を利用。下記社務所で駐車券を発行している。

九頭龍神社社務所
住所:東京都西多摩郡檜原村数馬2478
TEL:042-598-6135(宮司宅)
アクセス:九頭龍の滝から東に約700m、車で約2分
営業時間:9時30分~15時30分
定休日:無休
駐車場:あり(無料)

最後は落差30mの三頭大滝へ。吊橋から繊細な流れを楽しむ

檜原街道は九頭龍の滝から先は奥多摩周遊道路と名を変える。三頭大滝は、ここから奥多摩方面へと進んだ先にある「東京都檜原都民の森」内にある。都民の森入口から滝までは歩いて約25~30分ほど。上りが基本だが歩きやすい散策路になっている。大きな吊橋が見えてきたら滝はその前方右側。吊橋からは、山肌を削るように流れるひと筋の滝が見えるはずだ。

※夜間通行規制により、九頭龍大橋~檜原都民の森間は通年21時~翌5時は通行禁止。

吊橋から見た三頭大滝。
吊橋から見た三頭大滝。
滝の目の前にかかる吊橋(上)と都民の森入口(左下)。滝までの遊歩道にはウッドチップが敷かれており歩きやすい。(右下)。
滝の目の前にかかる吊橋(上)と都民の森入口(左下)。滝までの遊歩道にはウッドチップが敷かれており歩きやすい。(右下)。

三頭大滝(東京都檜原都民の森)
住所:東京都西多摩郡檜原村数馬7146
電話:042-598-6006
アクセス:九頭龍の滝から約5分、駐車場から徒歩30分
駐車場:普通車約100台(無料)
備考:駐車場の利用時間は季節により異なる。毎週月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始は利用不可

※ただし下記期間は無休
ゴールデンウィーク:4月27日〜5月6日 夏休み期間:7月21日〜8月31日 紅葉シーズン:10月1日〜11月30日

帰路は奥多摩経由で大月ICへ。山間のワインディングロードを満喫

さらにドライブを楽しむなら、奥多摩経由で中央道大月ICへ抜けるコースがおすすめ。都民の森から先の奥多摩周遊道路は、片側1車線の走りやすい道。全体に視界が開けており快適なドライブを楽しめる。ただし、勾配はややきつく急カーブも多いので、運転は慎重に。奥多摩湖からは国道139号で。大月市街地までは交通量も少なめで走りやすい。

※夜間通行規制により、檜原都民の森~川野ゲート間は19時~翌8時(10~3月は18時~翌9時)は通行禁止。

檜原街道を走ってみた

最後に「檜原街道」の後半部分、上川乗の交差点から檜原都民の森までの走行の様子をご覧いただこう。森と渓流の風景を存分に楽しめる道だが、週末の朝のためか自転車や自動二輪車を多く見かけた。

おすすめ立ち寄りスポット

龍神の滝の近くにある日帰り温浴施設。やわらかいアルカリ性の風呂には露天風呂も備え、のんびりとくつろぐことができる。お食事処も併設。
龍神の滝の近くにある日帰り温浴施設。やわらかいアルカリ性の風呂には露天風呂も備え、のんびりとくつろぐことができる。お食事処も併設。

檜原温泉センター数馬の湯
住所:東京都西多摩郡檜原村2430
TEL:042-598-6789
アクセス:龍神の滝から車で約1分
営業時間:10~19時(土・日曜、祝日は~20時)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
料金:大人820円、子ども410円(就学前のお子様は無料)
駐車場:あり(無料)

※記事内のデータは2019年8月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]

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