【漫画】エンジョイ! クルマくん 第6話「バックトゥザ1時間前」
たまにイベントのようなものに出て
お客さんのいる前で何かするんですがいつも何をしたら喜んでもらえるのか頭を抱えます。
ギター弾ける人はいいですよ。ギター弾いたらいいんだから。
しゃべれる人はいいですよ。しゃべったらいいんだから。
絵を描く人は何ができるんだろう。ライブの環境で。
たまにライブペイントなんていってお客さんの前で絵を描くのをやってたりしますけど
まあ、そんなに面白いもんじゃないじゃないですか。地味だし。家でやれって感じじゃないですか。
似顔絵は喜んでもらえるかもしれないんですけど、あれってお客さんは家に持って帰ってどうするんでしょうか。
だって自分の顔の絵ですよ。自分の顔の絵を自分の部屋に飾るってなんか奇妙じゃないですか?
そして描くほうからすれば、がっつり似せる絵でないかぎり似顔絵はとってもラクなんです。
まずは描き慣れた自分の絵柄で顔を描いて、髪型と服装を描き写せばいいだけなので
チョチョイのチョイなんですよ。しぇしぇしぇのしぇですよ。あんなのにお金払っちゃダメですよ。
そんなふうに考えていくと自分なんかはライブでは何もするべきじゃないような気がして
家でおとなしくマンガを描いてるほうがいいのかなと思うんですが世は21世紀。
マンガ家がトークしたり歌ったりDJしたりワイドショーにでたりする時代。
なにかモノマネのひとつやふたつ持っておかないとニューウェーブの一端を担えない気がしています。
(小山健+ノオト)
■作者プロフィール

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◇マンガ家・イラストレーター 小山 健
PROFILE/
雑誌・書籍・WEBなどでお仕事しています
単行本「手足をのばしてパタパタする」発売中だよ!
ブログ:http://mimachigai.exblog.jp
[ガズー編集部]







