第5回トヨタ3校プリウスカップ in 幸田サーキット開催レポート

朝から小雨がぱらつく11月27日(日)、幸田サーキット(愛知県額田郡幸田町)にて第5回目となるトヨタ3校プリウスカップが開催された。

大会には、毎年トヨタ自動車大学校3校(東京校、名古屋校、神戸校)から各3チーム、合計9チームが参加。ZVW30系プリウスを使用し、燃費やタイムを競う走行競技と整備技術を競うサービス競技を行い、それぞれの競技順位や総合順位を競う。1チームはドライバー3名とエンジニア3名で構成されており、運転や整備の技術に加えて、チームワークも勝敗を左右する重要なポイントだ。

3校の取り組みをご紹介

毎年恒例となったトヨタ3校プリウスカップでは、3校がしのぎを削り、本番に向けて練習に取り組んでいる。今年の各校の意気込みをレポート!

4連覇を目指し、王者の意地を見せる神戸校

昨年総合優勝を果たし、3連覇中の神戸校。今年も絶対に負けられないと、学生も教員も一丸となって取り組んできた。一番大切にしてきたことは「安全と正確さ」。約2ヶ月の間、早朝や放課後、休日を使って日夜練習を重ねてきた。

昨年惜しくも優勝を逃し、雪辱に燃える東京校

鬼気迫る様子の3校の中でも、選手も応援団もひときわ気合いが入っていると見受けられた東京校。昨年はサービス競技部門で1位を獲得したものの、総合優勝とはならず涙を飲んだが、今年はリベンジを誓い、チーム力を強化して挑む。

総合優勝奪還に向けて意気込む名古屋校

第1回大会で総合優勝をしている名古屋校。昨年は走行競技部門で3位という結果で悔しい思いも味わった。今年は総合優勝奪還を目指して10月頃から本格的に練習をスタート。エンジニア部門、ドライバー部門に分かれ、それぞれ技術を磨いてきた。

3校の本気がぶつかる白熱のレースがいよいよスタート!

寒さ厳しい大会当日の朝、各校の出場選手や応援団が続々と幸田サーキットに集まった。当日はトヨタ自動車などから来賓も多く訪れ、皆が見守る中でレースがスタートした。

開会式ではトヨタ自動車の前川相談役より開会の挨拶があり、今年の幹事校である東京校・山崎正蔵君による選手宣誓が行われた。

<いよいよスタート直前!>

全9チームのプリウスがスタート位置にスタンバイ。各チームの学生が外装をカスタマイズした競技車両が並んだ。

<走行競技>

走行競技がスタート。全長1,085メートルのコースを1チーム25周走行する。燃費ポイントに加え、タイムやペナルティも得点に反映されるため、他チームの動向を見ながら作戦を練るのが重要だ。

<サービス競技>

サービス競技はレース中のピットイン時と走行競技終了後の2回行われ、タイヤローテーションや備品交換、点検作業、故障診断など、その正確性とスピードを競う。

今年の総合優勝校が決定!

レース終了後は表彰式が行われ、各部門での上位チーム、そして総合優勝校が発表された。今年の総合優勝校は神戸校! 見事に4連覇を果たした。また、東京校はサービス競技部門で2位、名古屋校は総合部門で1位を獲得するなど、各校が力を出し切った。

競技結果はこちら
学校表彰:優勝神戸校
総合部門:1位名古屋校 2位神戸校 3位神戸校
走行競技部門:1位神戸校 2位名古屋校 3位東京校
サービス競技部門:1位神戸校 2位東京校 3位名古屋校
MIT賞:応援部門東京校 安全部門神戸校 チームワーク部門名古屋校

激闘の後は、各校が健闘を称え合う姿も

総合優勝した神戸校の選手と東京校、名古屋校の選手がエールを交換。お互いの健闘を称え合い、年に1度の3校交流イベントを締めくくった。

レースを終えて

各校の学生に、本番までの取り組みを振り返りながら、競技を終えた感想を聞きました。

神戸校

「2ヶ月間ずっとこの大会のために練習をしてきました。タイムが伸び悩み苦しんだ時期もありましたが、メンバー全員で団結し、チーム力で勝ち取った総合優勝! 達成感でいっぱいです」(神戸校・船橋美奈さん)

東京校

「昨年サービス競技部門で優勝し、今年は総合優勝を狙う気持ちがどこよりも強かったので悔しい気持ちはありますが、チームをまとめて一つの目標に向かって頑張ってきた経験は今後の糧になると思います」(東京校・井出本和也さん)

名古屋校

「1年生のときからずっと出場したかったプリウスカップで、総合部門チーム1位となれたことは、とても嬉しいです。練習中、時に厳しく、時に温かく指導してもらった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです」(名古屋校・内田佳希さん)

[ガズー編集部]