新型クラウンを世界展開する理由を考えてみた
そして、今回発表されるクラウンは16代目となる。発表前、“セダンでなくなる” “SUV、4WDだ”、とか“従来とは全く異なるデザインになる”など、さまざまなうわさ記事が乱れとんだ。久しぶりにクラウンネタで賑わっていると感じたものだった。
2022年7月16日、「何かが大きく変わる」16代目クラウンがワールドプレミアした。
クラウンの歴史に新型クラウンのヒントがあった
ここでは、販売台数だけの話を紹介する。1990年頃までクラウンはお客様ニーズに合致し、1990年には年間約20万台もの販売台数を達成した。その後レクサスの立ち上げ、バブル崩壊、欧州車との競争激化により苦難の時代にはいった。時代の変化と戦いながら車を進化させてきたものの、2021年の販売台数は年間2万台にまで減少している。
4つのクラウンを紹介しよう
クロスオーバー(今秋発売)
セダンとSUVを融合させ、乗り降りしやすく視点も高く運転しやすいパッケージ。新たなハイブリッドシステム、セダンを超えるセダンとして進化させた車
スポーツ(発売予定日不明)
エモーショナルで想像的な雰囲気をもち乗りやすく運転しやすいパッケージとともに俊敏でスポーティな走りを楽しめるスポーツSUV
クラウン セダン(次に発売される候補)
正統派セダンとして、あらたなフォーマル表現とともに、上質さと快適さを追求。ショウ ファーニーズにこたえられる車
エステート(発売予定日不明)
機動的なSUVとして大人の雰囲気で余裕のある走り、アクティブライフを楽しんでもらえる。後席はフラットシートデッキになり、ワゴンとSUVのクロスオーバーともいえる車
世界市場への再チャレンジ
実は、クラウンは以前アメリカ進出して上手くいかなった苦い思いがある車である。しかしその後の、カローラ、ランクル、カムリなどグローバルで多くのお客様にファンになっていただけた。幼少期からすべてのクラウンを乗ってきた豊田社長にとって、クラウンは大事な車であり、いつかはクラウンをグローバルで認めてもらいたいという想いがあったのかもしれない。だからこそ、クラウンの威信をかけて、グローバルで認められるように開発してきたのだろう。
新型クラウンのグローバル販売台数目標は年間20万台。日本での販売目標は現状の約2倍の3.8万台。この数字は、クロスオーバーだけの数字だと思うので、4シリーズとなったらSUVも追加され目標販売台数は大幅に増えることになるだろう。
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