【SEMA特集】What’s SEMA SHOW?
カスタムカーの祭典といえば、日本では『東京オートサロン』が有名だが、自動車大国アメリカにはさらにビッグで長い歴史を持つイベントが存在する。
毎年ハロウィーンの時期にアメリカ・ラスベガスで開催される『SEMA SHOW(セマ・ショー)』は、2016 年に開催 50 周年を迎えた世界最大規模の自動車パーツ見本市(トレードショー)だ。北米だけでなく世界各国から出展社やバイヤーが集まり、ワールドプレミアや新作お披露目の場としても定着しているため、自動車カスタムの流行最先端と言って間違いない。
会場内にはアメリカンカーカルチャーを代表するホットロッドやローライダーをはじめ、様々なジャンルのカスタムが入り乱れ、ベース車種もクラシックカーから最新車両まで千差万別。
日本びいきな目線で見てみると、トヨタ・サイオン FR−S(日本名:トヨタ・86)が発売された2012 年以降は『J.D.M.』人気が急上昇!!
※JDM に関してはこちら
カスタムの「USDM」、「JDM」ってなんだ!?(http://gazoo.com/article/daily/140701.html)
ロケットバニー、リバティーウォーク、RAUH-Welt などの JAPAN ブランドが提案するワイドフェンダースタイルが会場を席巻するという状態が数年にわたって続いた。
また、2016 年はアメリカンスポーツクーペの象徴とも言えるシボレー・カマロが誕生 50 周年ということで、出展台数も多く盛り上がりを見せていた。
そして 2017 年はというと、アメリカ市場で不動の人気をほこるピックアップトラックの出展が増加し、会場のいたるところで存在感を誇示!
また、フォードやシボレーなどの自動車メーカーブースには、数十年前のクルマを最新技術で蘇らせたカスタムカーやリペアパーツが展示されるなど、古き良きクルマを大切にする精神が根付いていることを強く感じさせられる内容となっていた。
そのほか、世界最速を目指すスーパーカー『ヴェノム F5』などのワールドプレミアや、毎年注目を集める有名ビルダーたちがウデを競うコンテスト、出展車両が一堂に会して走行姿を披露する『SEMA IGNITED(セマ イグナイテッド)』など、今年も内容盛りだくさんの 4 日間となった。
6,000 社以上の企業で構成される『Specialty Equipment Market Association (SEMA)』が運営する BtoB(企業間取引)イベント。2017 年の開催日は 10/31 から 11/3 までの 4 日間。業者向けなのでウィークデーに開催され、入場は出展者や登録バイヤーなどに限られる。会場となるラスベガス・コンベンションセンターの広さは約 30 万平方メートルあり、東京オートサロンが開催される幕張メッセ(99,106 平方メートル)の約 3 倍を誇る。出展数に関しても、自動車メーカーから個人まで 2,500 以上(2017 年実績)あり東京オートサロン(2017 年実績:458 社)の約 5 倍の規模。業者向けの各種セミナーやデモンストレーションなども数多く開催され、世界から 7 万人以上のバイヤーが訪れる。すべてをじっくりと見てまわるには丸 4 日でも足りないほどだ。
1965-‘70 のフォード・マスタング用ボディシェルが再販されたり、数十年前の旧車向けリペアパーツが新製品として登場したりと、会場内のいたるところからクラシックカーを大切にするアメリカの自動車文化が伝わってくる。また、自分で愛車のメンテナンスやカスタムを行う DIY も根付いているため、工具や洗車グッズなどの出展も多い。
前述のとおり、近年アメリカでは、日本のクルマやパーツでカスタマイズするユーザーも多い。今年の SEMAでも CUSCO、FUJITSUBO、BRIDE をはじめとした日本のパーツメーカーが出展し日本製品をアピールする機会となった。
アメリカではピックアップトラックは高い人気を誇る。アメリカ最大のモータースポーツレースであるNASCARでも、ピックアップトラックで競うレースが3大カテゴリレースの一つとして開催されている。車高を上げたりタイヤサイズを大きくしたりする『リフトアップ』と呼ばれるカスタムが人気で、車高がドライバーの背丈を超えるクルマもあり近くで見ると迫力に驚くほどだ。
エンジンスワップも人気手法の一つ。特に日本よりも手に入りやすい V8 などの大排気量エンジンに載せ換えるのが主流。また、ホットロッドを源流とすることから、どの車両を見てもエンジンルームをはじめとする各部の作り込みが美しいのも特徴。
最終日の夕方から開催される『SEMA IGNITED(セマ イグナイテッド)』は、出展車両が隣接駐車場に自走で移動してアピール走行や展示を行うイベント。こちらは一般人も入場可能(20ドル)となっていて、フォーミュラ D や F1 参戦ドライバーによるデモランなども開催。走行ごとに大歓声があがっていた。
GAZOOでは、会場の様子をはじめ、トレンドや出展された注目のクルマなど、様々な記事を連載でお届けするので、乞うご期待!
[ガズー編集部]
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