東京モーターショーのトヨタ自動車ブースが「商売っ気ゼロの遊び場」ってホント!?

『東京モーターショー』の開幕まで1週間をきった10月中旬。今回のトヨタブースはクルマを置かないブースになると聞いたGAZOO.com。早速、詳しい話を聞くためにブース担当者がいるというトヨタ自動車の名古屋オフィスへお話をうかがいに行きました!

写真左:井原さん 写真右:松岡さん
写真左:伊原さん 写真右:松岡さん

出迎えてくださったのは、ブース担当者のトヨタ自動車 第1国内販売部の伊原麻弥さんとクルマ開発センター ビジョンデザイン部の松岡智仁さん。モーターショー前のお忙しい中にも関わらず笑顔でご対応いただけるお二人の寛大な心に感謝しつつ、ご厚意に甘えてお話しを伺いました。

ガズー:「ズバリ、今年はどのようなブース内容になるんですか!?」

伊原さん:「小難しい話をするつもりはありません。子どもからご年配の方まで、モビリティで楽しく遊ぶことができる『モビリティのテーマパーク』といったところです」

ガズー:「『遊ぶ』…クルマはどんなものが展示されるんですか?」

伊原さん:「『クルマの展示』はないです」

伊原さんはピシャリ!…え?クルマの展示は無い??

クルマの展示はないと言い切る伊原さん
クルマの展示はないと言い切る伊原さん

どういう事なのか?展示物の企画をまとめていらっしゃる松岡さんに振ってみると…。

ガズー:「『モビリティのテーマパーク』というと、なんだかモーターショーっぽくないような気がしますが?」

松岡さん:「今までモーターショーというとモビリティ(クルマ)中心。『きらびやかなステージのターンテーブル上で最新モデルが回っている』、そんなイメージですよね。でも、今年のトヨタ自動車ブースは体験コンテンツが大半。未来のモビリティ社会を、遊びながら理解することができるんです」

今年のトヨタ自動車ブースは体験コンテンツが大半
今年のトヨタ自動車ブースは体験コンテンツが大半

なるほど、老若男女幅広い来場者にトヨタ自動車が描く理想の未来を“分かりやすく”伝える方法が『モビリティのテーマパーク』ということなのか…。

ガズー:「具体的にどんな体験コンテンツがあるのでしょうか?」

伊原さん:「まず、トヨタ自動車の未来都市の“住民”になるという設定で、ポイントが貯まる『レジデンスカード』を作成いただきます。ポイントが貯まる体験コンテンツは全7つあり(レジデンスカード作成含む)、健康管理モビリティ『TOYOTA e-Care』の問診システムを利用した『お顔じゃんけん』、未来のスポーツカー『TOYOTA e-RACER』のオーナー気分を味わえる『乗車体験(小学生以下)』や『未来のレーシングスーツのバーチャルフィッティング体験』などなど。なかでも、魔法の箒をモチーフにしたモビリティに乗ることが出来る『e-broom体験』はぜひおすすめ!メインステージに来場者が上がるという、東京モーターショー史上初の試みなんです」

伊原さんのおすすめは『メインステージARコンテンツ』
伊原さんのおすすめは『メインステージARコンテンツ』

伊原さんの口からとめどなく溢れ出る体験コンテンツの数々と情熱!話によると、体験コンテンツをまわって貯めたポイントはブース内の『トヨタコンビニ』でノベルティグッズに交換してもらえるそう。聞いているだけでも楽しそう。未来の街で様々な未来体験をするパビリオン、そんなイメージなんですね。

松岡さん:「ポイントは貯まりませんが、モビリティも色々と展示します。1人乗りのシェアモビリティ『TOYOTA e-4me』や移動中に遠隔診療ができる『TOYOTA e-Trans』、未来の愛車を想定した『TOYOTA e-Racer』、そしてその“相棒”として非接触で走行中に給電できるモビリティ『TOYOTA e-Chargeair』を展示。そのエネルギー供給機能を来場者が疑似体験できる『スマートフォン充電ベンチ』を設置します!レアコンテンツとしては配達モビリティ『TOYOTA Micro Palette』がブース内でペットボトルを運搬します。数時間に1度登場するので、出会えればラッキーですよ」

楽しそうに説明する松岡さん
資料片手に熱心に説明する松岡さん

そう言っていたずらっぽく笑う松岡さん。なるほど、モビリティの展示もただ置くだけではなく、これも体験できることが中心に工夫してあるんですね!「どうやって楽しんでもらおうか…?」そう考えている伊原さんと松岡さんが一番楽しそうだな、と感じてきました。

伊原さん:「それはそうですよ」

伊原さん:「来場者に『トヨタ自動車がつくる未来って楽しそう』という気持ちになってもらえればそれでいいんです。モビリティは、将来の豊かで楽しい社会づくりに貢献する存在。今年の革新的なブース内容が、『東京モーターショー』全体がステップアップするきっかけになれば。来年以降もトヨタ自動車はチャレンジングなコンテンツをつくる予定ですが、今年以上のインパクトを求められるとさすがにキツい(笑)。それくらいアイデアに溢れたコンテンツになったということです」

『自動車をつくる会社』から『モビリティカンパニー』にモデルチェンジ真っ最中のトヨタ自動車にとって、今年の『東京モーターショー』は世界的プロモーション活動におけるまさに“初陣”。そんなプレッシャーをものともせず、遊び心メーターが振り切れたコンテンツを連発できるなんて、もはや『エンターテインメントカンパニー』認定!隔年に1度のモビリティの祭典は、頭を空っぽにして未来都市での楽しいひとときを体験しちゃいましょう!

※イベント名・内容は取材当時のものであり、変更になる場合があります。

[ガズー編集部]