いすゞジェミニ イルムシャーR…90年代、リッター100馬力超モデル

バブルの香りが色濃く残る1990年代には、排気量1リッターあたり100馬力を超えるスポーティーモデルが国内メーカーから続々と誕生しました。今回はいすゞ・ジェミニ イルムシャーRを紹介します。

いすゞ・ジェミニ イルムシャーR

1990年に登場した3代目ジェミニに加えられたホットモデル。当時いすゞはGM傘下にあり、イルムシャーは同じGMグループのオペルのチューニングを手がけていたドイツのチューナー。いすゞ車の“イルムシャーバージョン”に関しては、サスペンションのセッティングやエアロチューンなどを担当していた。

歴代いすゞ車のなかで最も辛口だったイルムシャーRは、エアロパーツをまとった4ドアセダンボディに、当時の1.6リッター級で最強の180PSを誇るDOHC 16バルブターボユニットとフルタイム4WDシステムを搭載。リアサスペンションには、開発者の姓(西堀)から「ニシボリック・サスペンション」と名付けられた、独自のトーコントロール機構を採用。コーナリング時にパッシブ4WSとして作用するこの機構は賛否を呼んだ。

翌91年には3ドアハッチバッククーペ、およびスポーツワゴン風の3ドアハッチバックにもイルムシャーRをラインナップ。さらにそれらの販売店違いの姉妹車であるPAネロ イルムシャー160Rも加えられたが、いすゞの経営悪化により93年にすべて生産終了。いすゞは乗用車の自社開発・生産から撤退、イルムシャーRを含む3代目ジェミニシリーズは最後のオリジナル乗用車となった。

【スペック】

ボディサイズ:全長×全幅×全高=4195×1680×1390mm
ホイールベース:2450mm
車重:1190kg
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
最高出力:180PS/6600rpm
最大トルク:21.2kgm/4800rpm

[ガズー編集部]