三菱ミラージュ サイボーグ…90年代、リッター100馬力超モデル

​​バブルの香りが色濃く残る1990年代には、排気量1リッターあたり100馬力を超えるスポーティーモデルが国内メーカーから続々と誕生しました。今回は三菱・ミラージュ サイボーグを紹介します。

三菱・ミラージュ サイボーグ

1991年に世代交代した4代目ミラージュの3ドアハッチバックにおいて、翌92年に追加されたホットモデル。もともと“サイボーグ”は3代目ミラージュの高性能版に使われていたサブネームで、およそ1年ぶりにその名称が復活したのである。

新開発のMIVEC(Mitsubishi Innovative Valve timing and lift Electric Control system)と呼ばれるマルチモード可変バルブタイミング機構を採用した1.6リッター直4 DOHC 16バルブエンジンは、最高出力175PS/7500rpm、最大トルク17.0kgm/7000rpmを発生。似通った可変バルブタイミング機構であるVTECを採用していたホンダ・シビックSiRの170PS、16.0kgmを額面上では上回り、リッターあたり出力は約109PSに達した。パワフルなことはもちろん低中回転域のピックアップが抜群で、全長4m未満の小柄なボディを活発に走らせた。

グレードは標準のサイボーグ、パワーステアリングやオートエアコンなどの快適装備やレカロシートを標準で備えたサイボーグRのほか、アクセサリー類を一切省いて軽量化した競技用ベース車両のサイボーグRSが存在した。

【スペック】

ボディサイズ:全長×全幅×全高=3950×1680×1365mm
ホイールベース:2440mm
車重:1040kg
エンジン:1.6リッター直4 DOHC 16バルブ
最高出力:175PS/7500rpm
最大トルク:17.0kgm/7000rpm

[ガズー編集部]