ポンティアック・GTO…なつかしのアメリカ車特集
大きくて豪華なセダンに、パワフルでスタイリッシュなスペシャルティーカー。かつて日本の街角で多くのひとを魅了した1960~70年代のアメリカ車を、週替わりで紹介します。
ポンティアック・GTO
1960年代半ばから70年代初頭にかけてアメリカで流行(はや)った、俗に“マッスルカー”と呼ばれる、大排気量V8エンジンを搭載するハイパフォーマンスカーの元祖。1964年に登場した。当時ポンティアックのチーフエンジニアを務め、後にデローリアンDMC12を世に送り出したことで知られる、ジョン・デローリアンらによって企画された。
当初はインターミディエイト(中間サイズ)の2ドアクーペ/ハードトップ/コンバーチブルだったポンティアック・テンペスト ルマンのオプションパッケージとして登場。SAEグロスで325hpを発生する高圧縮比仕様の6.4リッターV8エンジンを搭載し、足まわりも固められていた。GTOの名は、当時世界最強のスポーツカーだったフェラーリ・250GTOにあやかったものだが、本家とは異なりホモロゲーションモデルではない。
1966年には独立したシリーズに昇格。年を追ってパワーはどんどん強化され、歴代最強の70年モデルは7.5リッター、370hpを誇った。だが翌71年以降、他のアメリカ車と同様に排ガス規制の影響からパワーダウンを余儀なくされ、また出力表示がSAEグロスからネットに変更されたこともあって額面上は大きく低下。それとシンクロして人気も低迷し、74年モデルをもってGTOの名は消えた。その後、2004年に復活したものの、再度消滅している。
[ガズー編集部]
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