キャデラック・フリートウッド エルドラード…なつかしのアメリカ車特集

大きくて豪華なセダンに、パワフルでスタイリッシュなスペシャルティーカー。かつて日本の街角で多くのひとを魅了した1960~70年代のアメリカ車を、週替わりで紹介します。

キャデラック・フリートウッド エルドラード

エルドラードは、1953年から2002年まで約半世紀にわたって存在したキャデラックの最高級パーソナルカー。65年から72年の間は、フリートウッドシリーズの1モデルとして、フリードウッド エルドラードと名乗っていた。

歴代モデルのなかで最も注目を集めたのは、1967年にデビューした6代目であろう。前年の66年に、アメリカ車としてはおよそ30年ぶりに登場したFF車であるオールズモビル・トロナードをベースとする、最高級FFパーソナルクーペに変身したのである。

全長5.6m超、全幅2m超という巨体ゆえ、FF化の恩恵はフラットフロアぐらいだが、多分に実験的要素を含んでいた。搭載するV8エンジンは当初7リッターだったが、68年には7.7リッター、70年には8.2リッターへと拡大。FRを採用したキャデラックの他モデルも基本的に同じエンジンを積んでいたが、8.2リッターは量産車用のV8としては史上最大であり、それを積んだエルドラードは史上最大のFF車でもあった。

71年に世代交代した7代目も8.2リッターV8を積んでいたが、排ガス規制の強化によりパワーは年を追って低下。出力表示の規格変更もあって、70年の400psから75年には半分以下の190psまで落ちた。そして77年には7.7リッターに縮小され、79年に登場した8代目では、ボディーは全長5.2m未満、エンジンは5.7リッターにダウンサイズされたのである。

86年に世代交代した9代目では、全長4.8m未満、排気量4.1リッターまで小型化されたが、92年に登場した最終世代となる10代目では全長5.1m超、4.9リッターに戻された。翌93年にはノーススターと呼ばれる新世代のDOHC 4.6リッターV8に換装され、2002年まで作られた。

[ガズー編集部]