日産・シルビア/180SX (1988年~) バブル時代の名車たち2話
- 生産:1988年 ~1993年
1988年にデビューした型式名S13こと5代目シルビア。日産初の高級パーソナルカーだった初代をほうふつさせる淡いメタリックグリーンがよく似合う、「アート・フォース」とうたった美しいシルエットと滑らかな面構成を持つスタイリングによって、発売と同時に高い人気を獲得。先行していた3代目ホンダ・プレリュードとともにデートカー・ブームを巻き起こした。
いっぽうではすでに希少な存在となっていたコンパクトなFRのスポーティークーペであることから、走りを重視するユーザーにも歓迎された。硬軟双方のファンに支持された結果、国内販売台数がおよそ30万台を数える、歴代モデル中最大の成功作となったのである。
シルビアより約1年遅れで発売された、リトラクタブルライトを持つ3ドアハッチバッククーペ版が180SX。もともとは北米向けに企画されたモデルだが、先代シルビアにあった3ドアクーペを望む販売店サイドの要望から国内販売されたところ、こちらも人気車種となった。93年にシルビアはフルモデルチェンジされS14型となるが、3ナンバーサイズとなってシャープさが失われたスタイリングが不評で人気が低迷したこともあって180SXは作り続けられ、結局シルビア2世代分を生き延びた。
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