スズキ・アルト・ワークス (1987年~) バブル時代の名車たち7話
- 生産:1987年 ~1989年
1985年に登場したファミリアに始まるツインカムターボ+フルタイム4WDという国産高性能車のトレンドは、2年を経ずして軽にまで飛び火した。87年に2代目アルトに加えられたアルト・ワークス4WD RS-Rがそれである。翌88年にアルトは世代交代して3代目となるが、アルト・ワークスはいっそう過激にバージョンアップされた。
ノーマル系の角形に対して丸形ヘッドランプに非対称グリルという独自の顔つきを持つボディーを、エアロパーツで武装。中心となるエンジンはインタークーラー付きターボを備えた直3 DOHC 12バルブで、FFはRS/X、フルタイム4WDはRS/Rとグレード名も勇ましかった。
さかのぼること約20年、ホンダN360の登場を機に始まった軽の高性能化が瞬く間にエスカレートしたように、イケイケだった時代の風を受け、アルト・ワークスを追ってライバルたちも続々と過給エンジン+4WDのハイパフォーマンスモデルをラインナップ。直4 DOHC 16バルブや1気筒あたり5バルブの直3 DOHC 15バルブなどのスペックと走りを競ったのだった。
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