ホンダ・フィット … 「日本カー・オブ・ザ・イヤー」受賞車
“その年の最も優秀なクルマ”に贈られる、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。今回は、そんな栄えある自動車賞を、世代を変えつつ複数回獲得したモデルを紹介します。
ホンダ・フィット
2001年にロゴの後継モデルとして登場した初代フィット。軽を除き、ホンダのラインナップでは最小となるコンパクトな5ドアハッチバックだった。燃料タンクをフロントシート下に配置した“センタータンクレイアウト”により実現した、ライバルを上回る広い室内空間、ウルトラシートと呼ばれる多彩なシートアレンジによる多用途性、そして優れた走行性能と低燃費の両立といった、コンパクトカーに求められる要件を高次元で満たしたモデルとして、発売と同時に大ヒット。ホンダのMM(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想を体現したコンセプトへの評価も高く、日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。ホンダとしては、前年のシビック/シビック・フェリオ/ストリームからの2年連続受賞だった。
翌2002年には、トヨタ・カローラが1969年以来33年間にわたって独占していた、登録車年間ベストセラーの座を奪取。自他共に認める、国産コンパクトカーの新たなベンチマークとなり、世界累計販売台数200万台を突破した後、その数カ月後の2007年秋にフルモデルチェンジした。
2代目は初代からのキープコンセプトだが、やや大きくなったボディからパワーユニットまで完全新設計で、内容は大幅にブラッシュアップされた。先代と同様に人気、評価ともに高く、2世代続けて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。同一モデルの2世代連続受賞は、この時点では5代目(91年)、6代目(95年)、7代目(2000年)が3世代連続受賞したシビックに次ぐものだった。
[ガズー編集部]
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