三菱・FTO (1994年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち4話

第4話 三菱・FTO (1994年~)

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1990年に登場した三菱GTOの弟分にあたるスポーツクーペがFTOで、94年にデビュー。そもそもは70年代に中級サルーンのギャランをベースにしたギャランGTO、同FTOというクーペ兄弟が存在していたのだが、それらの車名がそろって復活したことになる。

生産:1994 ~1998年

ベースとなったのはランサー/ミラージュで、2ドアノッチバッククーペのスタイリングは、スタリオン以来のメカロボット風味に別れを告げて曲線主体に構成されていた。4320mmの全長に対して全幅は1735mmとプロポーションはショート&ワイドだったが、くしくもこれはギャランFTOと同じだった。

エンジンは2リッターV6と1.8リッター直4で、フルタイム4WDが売りだった兄貴分のGTOに対して、こちらの駆動方式はFFのみ。日本初となるマニュアルモードを備えたINVECS-Ⅱと称する4AT(後に5ATに進化)が話題を呼んだ。INVECS-Ⅱは“本家”であるポルシェのティプトロニックより変速が速いと玄人筋から評され、FFにしては旋回性能も高いと言われた。しかし販売台数は95年こそ2万台強だったものの、翌96年には5000台強に激減、以後年を追ってほぼ半減していき、2000年にGTOと兄弟そろってフェードアウトした。