トヨタ・サイノス コンバーチブル…みんなで乗れる国産オープンカー

今回は、日本生まれのオープンカーの中から、4人で楽しめるモデルをピックアップ。1980~90年代に生まれたなつかしいクルマを中心に、週替わりで紹介します。

トヨタ・サイノス コンバーチブル

トヨタのターセル/コルサ/カローラIIの3兄弟をベースとする、コンパクトな2ドアクーペとして1991年に誕生したサイノス。北米のセクレタリーカー(若い女性向けのクルマ)市場を主眼に作られたモデルで、1995年に世代交代して2代目となった。その2代目をオープン化したモデルが、1996年に登場したサイノス コンバーチブルである。


オープン化の手法は、1987年にデビューしたセリカ コンバーチブルと同様。サイノスの車体をオープンボディー架装のスペシャリストであるアメリカのASC社に送り、改造してから日本に送り返すという流れで作られた。

ソフトトップは手動開閉式で、シートレイアウトは2+2。エンジンは1.3リッターまたは1.5リッターの直4 DOHCが採用され、変速機は、前者が当時としても珍しくなっていた4段MTまたは3段AT、後者には4段ATが組み合わされた。ボディーカラーはスーパーレッドIIとブラックメタリックの2色だったが、1.3リッターの3段AT車を専用色のスーパーブライトイエローで塗り、インテリアにもイエローをあしらった特別仕様車の“イエローバージョン”(写真)も設定されていた。

[ガズー編集部]

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