デ・トマソ・パンテーラ…スーパーカーブームの花形モデル

圧倒的な動力性能と機能美を兼ね備える“究極のクルマ”、スーパーカー。今回は、1970年代の日本で沸き起こったスーパーカーブームにおいて人気を博した、花形モデルをピックアップ。週替わりで紹介します。

デ・トマソ・パンテーラ

デ・トマソとフォードのコラボレーションから生まれた、イタリア製ボディーにアメリカ製V8エンジンを積んだ伊米混血のスーパーカー。同様の成り立ちを持つマングスタの後継モデルとして、1971年に誕生した。

車体は、ランボルギーニから移籍したジャンパオロ・ダラーラが設計したシャシーに、デ・トマソ傘下(後にフォード傘下)のカロッツェリア・ギアに在籍していたトム・ジャーダの手になるボディーをかぶせたセミモノコック構造。これに、310ps(アメリカ仕様・SAEグロス)を発生するフォード製5.8リッターV8エンジンをミッドシップした。

豪華版のパンテーラLを経て、73年には350psまでパワーアップした高性能版のパンテーラGTSが登場した。 その後、500psを豪語するレース仕様のパンテーラGT4を発表。80年代にはオーバーフェンダーとテールウイングで武装したパンテーラGT5、その改良版のパンテーラGT5-Sへと発展。誕生から20年後の91年には、マルチェロ・ガンディーニによってフェイスリフトが施された。

[ガズー編集部]