日産・デュアリス…日本が生んだ代表的SUV

今回は、クルマ好きの記憶に残る日本のSUVを特集。1980~90年代の人気車種を中心に、都会の道やオフロードを力強く駆け抜けた懐かしのモデルを紹介します。

日産・デュアリス

​​「スマート&コンパクトクルーザー」をコンセプトに、2007年に誕生したミドルサイズのクロスオーバーSUV。そもそも欧州市場に向けた戦略車種として、英国工場での生産を前提に開発され、欧州においてキャシュカイの名で先行発売された。当初は日本にも英国工場製の車両が輸入されていたが、間もなく国内生産に切り替えられた。

同じ日産のSUVであるエクストレイルと共通のプラットフォームに、ダイナミックかつ流れるようなラインで構成されたボディーを架装。デザインに日産車では初めてCDF解析(計算流体力学)を導入したことで、Cd値はSUVとしてはトップクラスの0.35を達成した。パワートレインは2リッター直4エンジン+CVTで、駆動方式はFFおよび4WDが用意された。

​日本ではオーソドックスなデザインのエクストレイルが好評だったため、特に目立った存在ではなかったが、グローバル市場では大成功。英国、日本に加え中国工場でも生産され、欧州をはじめアフリカ、オセアニア、アジアおよび中南米市場に投入されたキャシュカイ/デュアリスは、販売開始から4年弱で世界累計販売台数100万台を突破した。

[ガズー編集部]