三菱スタリオン ターボ…日本生まれのターボ車特集
エネルギー効率の観点から、ターボ付きエンジンを採用するクルマが増えています。そこで今回は、1980~90年代のモデルを中心に、代表的な日本のターボ車を振り返ります。
三菱スタリオン ターボ
1982年に誕生した、リトラクタブルライトを備えたスポーツカー風のルックスを持つスペシャルティーカー。当時三菱が推進していたフルラインターボのイメージリーダーで、自然吸気エンジン搭載車も存在したが、主力はターボエンジン搭載のGSRシリーズだった。
三菱自慢のサイレントシャフト付きの2リッター直4 SOHCターボエンジンは、最高出力145ps/5500rpm、最大トルク22.0kgm/3000rpmを発生。変速機は5段MTまたは4段ATで、自動車専門誌のテストでは5段MT仕様が最高速度192km/h、0-400m加速16.8秒を記録した。翌1983年にはターボの過給圧を高め、国産初となる空冷式インタークーラーを備えるなどして、同175ps/5500rpm、同25.0kgm/3500rpmに向上。最高速度は200km/hを超えた。さらに1984年のマイナーチェンジに際して、出力を200psまで高めたGSR-Vが追加された。
その後1988年には、パワーは175psのままながら、トルクが32.0kgmまで増強された2.6リッター直4ターボエンジンを積むGSR-VRのみに絞られた。なお、国内外のレースおよびラリーにグループA仕様のワークスマシンが参戦しており、国内最高峰の全日本ツーリングカー選手権では通算3勝を挙げている。
[ガズー編集部]
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