マツダ・サバンナRX-7…日本生まれのターボ車特集

エネルギー効率の観点から、ターボ付きエンジンを採用するクルマが増えています。そこで今回は、1980~90年代のモデルを中心に、代表的な日本のターボ車を振り返ります。

マツダ・サバンナRX-7

1978年に誕生した初代RX-7(SA22C)は、軽量コンパクトでハイパワーというロータリーエンジンの特性を生かした、国産では久々となるスポーツカーだった。しかし、アンチ高性能ムードが漂う石油危機後の世相を反映して、スペシャルティーカーとうたわれていた。1980年代に入るとその空気は徐々に薄れ、国内市場は再びパフォーマンス競争に突入。そんな最中の1985年に世代交代した型式名FC3Sこと2代目RX-7は、全車ロータリーターボエンジンを搭載し、スポーツカーを公言して登場した。

低回転域のレスポンスと高回転域のパワーの両立を狙った、空冷インタークーラー付き電子制御ツインスクロールターボを備えた13B(654cc×2)ロータリーエンジンは、最高出力185ps/6500rpm、最大トルク25.0kgm/3500rpmを発生。自動車専門誌のテストでは240km/h近い最高速度を記録するなど、先代に比べ性能は大きく向上。サイズもスタイリングも似ているが、日本国内価格は3倍以上もしたポルシェ944ターボに迫った。

1989年のマイナーチェンジでは、ターボの改良などにより205psにパワーアップ。翌1990年から数度にわたって発売された特別限定車の∞(アンフィニ)では、プレミアムガソリン仕様(それまでのロータリーエンジンはすべてレギュラーガソリン仕様)とすることで、215psにまでチューンを高めていた。

[ガズー編集部]