トヨタ・スープラ…日本生まれのターボ車特集

エネルギー効率の観点から、ターボ付きエンジンを採用するクルマが増えています。そこで今回は、1980~90年代のモデルを中心に、代表的な日本のターボ車を振り返ります。

トヨタ・スープラ

1978年に登場した初代セリカXX(ダブルエックス)の、北米仕様の名称だったスープラ。2代目セリカXXを経て、3代目はセリカから完全に独立し、日本でもスープラを名乗るようになった。続いて北米では4代目、日本では2代目にして最後の世代となったA80系スープラは、1993年にデビューした。

従来のスペシャルティーカーに対し、正面からスポーツカーをうたったA80系は、3代目ソアラと基本的に共通のプラットフォームに、空力特性に優れたテールゲート付きの2+2クーペボディーを架装。上級グレードのRZとGZには、シーケンシャルツインターボを装着して最高出力280ps、最大トルク44.0kgmを発生する、初代アリスト3.0Vと共通の3リッター直6 DOHC 24バルブ「2JZ-GTE」型エンジンを搭載。最もスポーティーなRZには、ドイツのゲトラグ社と共同開発した日本車初となる6段MTも用意された。

RZの6段MT仕様は、自動車専門誌のテストで0-400m加速13.7秒、0-100km/h加速5.6秒という、日産スカイラインGT-R(BNR32)とほぼ同等のデータを記録。そのGT-RのRB26DETT型と並んで、2JZ-GTE型エンジンはチューニングベースとしてもポテンシャルが高く、国内のみならず海外でも走り好きの間で人気を博した。

[ガズー編集部]