ボルボ・850エステート…なつかしのワゴン車特集

広々とした荷室を持ち、アクティブなカーライフを支えてくれるワゴン車。今回はその中から、1990年代に人気を集めたモデルを中心にピックアップ。週替わりで紹介します。

ボルボ・850エステート

ボルボ・850は、240シリーズの後継となる中型車。1992年にまずセダンがデビュー、1993年にエステート(ワゴン)が追加された。それまでのボルボの特徴だった角張ったフォルムをキープしながらも、FRからエンジン横置きのFFに転換した駆動方式をはじめ中身を一新。新世代ボルボの主力車種と位置づけられた。

エンジンは直列5気筒という変わった形式で、DOHC 20バルブ2.4リッター、DOHC 10バルブ2.4リッター、DOHC 20バルブ2.3リッターターボをラインナップ。英国ツーリングカー選手権(BTCC)に参戦したエステートのイメージを投影し、ターボ仕様をベースにチューンを高めた、ハイパフォーマンス仕様の限定車である850 T-5Rなどもリリースされた。

日本では80年代から、前身となる240エステートが、そのクラシックなたたずまいと実用性の高さで、ファッションカメラマンなど高感度な人々の間で人気を集めていた。850はその流れを受け継ぎ、さらに増幅。90年代のワゴンブームの火付け役となり、後に登場する国産ワゴンにも少なからぬ影響を与えた。

[ガズー編集部]